■URL
http://www.am12.akashi.hyogo.jp/ (新ホームページ)
http://www.alinet.or.jp/~jstm/ (閉館中のホームページ)
震災により一時閉鎖されていた明石市立天文科学館が3月15日、約3年ぶりにリニューアルオープンした。新ホームページも開設されている。
兵庫県明石市は、日本の標準時の基準となっている東経135度子午線が通っている場所。科学館にある大きな時計塔の中心を通過しているという。これにちなんで、ホームページにも「時間」や「暦」に関する情報が掲載されており、ちょっと意外な発見に出会える。
例えば「よくある質問&回答集」には「春分、秋分の日は本当に昼夜半分?」という質問がある。先週末は春分の日だったが、「今日は昼と夜の長さが同じになる日です」という言葉を耳にした方も多いと思う。「理科でそう習ったし、当然でしょう」と思って回答を見てみると、どうやらそれは間違いらしい。理由は「日の出:太陽の縁の一部が地平線上に出た瞬間、日の入り:太陽が地平線に全部入った瞬間」と定義されているから。したがって、太陽の直径の角度分だけ昼の時間が長くなる。さらに、太陽は地平線近くになると空気の屈折によって浮き上がって見えるので、これでもまた昼が長くなるというわけだ。
試しに、実際の日の出・日の入りの時刻を、文部省国立天文台のホームページ( http://www.nao.ac.jp/index_J.html )で調べてみよう。「日の出・日の入り・南中時刻 (暦計算室)」コーナーで、選択した年月日・場所の日の出、日の入り、南中時刻をそれぞれ表示してくれる。'98年3月21日の東京の場合、日の入りが5時44分、日の入りは17時53分だから、昼が18分も長いことになる。それでは、昼夜が同じ長さになるのはいつかというと、春分の日の4日前、3月17日だった。日の出が5時50分、日の入りが17時50分となっている。
さて、「昼と夜の長さが同じになる日が春分の日」だと思っていたのに、そうではないとすると、いったい何を基準に決められているのだろう? ここから先は、上記のホームページで調べてみて欲しい。
('98/3/23)
[Reported by tatekawa@planet.club.or.jp / nagasawa@impress.co.jp]