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【社会】

インターネットで肝臓移植のための渡航募金

■URL
http://www1.nisiq.net/~wakabaya/

 日本で臓器移植法が施行され、脳死肝移植ができるようになったが、実施例はまだないという。そのため、現状移植を希望する場合はアメリカで移植を受けると言うのが現実のようだ。

 今、東大の大学院生の若林正君(27)は日本での移植を待つ余裕がなく、マイアミ大学のAndreas G.Tzakis先生の元で再移植を受けることになった。しかし、アメリカで移植を受けるためには総額30万ドル(約4,000万円)程度の費用がかかることが予想される。そのため「若林正君を救う会」が発足し、事務局がインターネットなどで募金を呼びかけている。

 インターネットでの募金には電子決済サービス「アコシス」が協力。入会時にプレゼントされるアコシス割引金額1,000円分を募金するよう呼びかけている。アコシス経由の募金手数料は無料。

 インターネットは街頭募金に比べ、詳しい内容を伝えることができ、活動者の拘束時間も低く押さえることができる。募金には信用の点で難しい問題もあるが、インターネットで活動団体についてきちんと説明することなどが募金額増につながるか、また逆に詐欺行為の混入を防ぐことができるか、インターネットや電子決済の利用法の今後を占う点でも興味深い。

('98/3/26)

[Reported by musemac]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp