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【業界動向】

Ericsson、Intelなど5社がモバイル端末向け無線接続技術を発表

■URL
http://www.bluetooth.com/
http://www.bluetooth.com/news/text/press4.htm (発表資料)

 Ericsson、IBM、Intel、Nokia、東芝の5社は20日(米国時間)、モバイル端末向けの無線接続技術「Bluetooth」を発表した。ノートパソコンと携帯電話などをケーブルを介さずに接続し、音声やデータのやりとりが行なえる。'98年末に仕様をフィックスし、'99年後半には対応製品を発売する予定だ。

 Bluetoothは、2.45GHzの周波数帯域を使用した無線接続技術。0.5平方インチという小型のトランシーバーモジュール(将来は1チップ化)を端末に搭載する。カバー範囲は10メートル、転送レートは1Mbps(次期バージョンでは2Mbpsにアップする予定)となっている。規制のない帯域を使うので、対応機器は世界中で使用可能という。

 現在、無線で端末を接続する規格としてはIrDAが普及しているが、赤外線を利用しているため、間に赤外線を遮るものがあると接続できない。Bluetoothでは、カバー範囲内であれば端末が目に見えない場所にあっても利用できるのが特徴。ノートパソコンはカバンの中に、携帯電話をポケットに入れた状態でも接続が途切れることはない。電子メールの送受信やスケジュールソフトの同期など、モバイル利用には最適だ。IrDAに比べて消費電力が小さく、製造コストもそれほど高くはならないとしている。

 上記5社は、'98年初めにBluetooth Special Interest Groupを創設し、Bluetooth技術を共同開発してきた。今後、他社にも同技術をロイヤルティーフリーで提供、世界標準として普及させていく。現在、Motorola、3COMなどが採用することで正式に合意している。また、Lotusはすべての製品でサポートする意向を示しており、Microsoftも基本的にサポートする方向で調整中。国内でもNTT移動通信網、NEC、富士通と調整を進めており、ほぼ賛同が得られたとしている。

('98/5/21)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / 金丸雄一 / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp