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【サービス】

Netscapeがコンテンツサービスを強化
Navigatorにも新機能搭載

■URL
http://home.netscape.com/newsref/pr/newsrelease622.html
http://home.netscape.com/newsref/pr/newsrelease623.html (Smart Browsing)
http://home.netscape.com/newsref/pr/newsrelease624.html (My Netscape)
http://home.netscape.com/newsref/pr/newsrelease625.html (SmartUpdate)

 Netscape Communications社は1日、コンテンツサービス「Netcenter 2.0」の概要を発表した。今回の変更は、クライアントソフトのNavigatorをも含む、かなり大掛かりなものになる見込みだ。

 新サービスは大きく3つに別れ、WWWページをニュースや株価情報など自分の好みに合わせてカスタマイズしたりできる「My Netscape」、Navigator本体から直接検索したり、アダルトコンテンツへのアクセスをコントロールしたりできる「Smart Browsing」、ソフトウェアのダウンロードからインストールまでを容易にする「SmartUpdate」が新たに提供されることになる。


 中でもSmart Browsingは、Navigator本体への機能追加で、「Internet Keywords」「What's Related」「NetWatch」の3機能が搭載される。

 Internet Keywordsは、従来URLの表示・入力に利用されてきたLocationバーからサイト検索を可能にするもの。「cars」のような一般的な単語を入力した際には同社の検索サービスの該当カテゴリーに、それ以外の場合は最も関連性の高いサイトに直接ジャンプできる。

 What's Relatedは、現在訪れているページに関連するサイトをドロップダウンメニューで表示できるというもの。その都度サーバーにURLを送り、データベースを検索、関連サイトのデータを受け取るというステップになる。隠しページやイントラネットなど、セキュリティ上URLが外部に漏れると問題となることも考えられるが、同社では通常のフォーム入力のように警告を出すことにするという。

 NetWatchは、格付けによるフィルタリング技術PICSを用い、アダルトコンテンツなどへのアクセスをコントロールできるというもの。


 また、My Netscapeは、Yahoo!が提供する「My Yahoo!」やExciteが提供する「My Excite」と同様の企画だ。ニュースや株価情報など、自分の関心に合わせてNetcenterのデザインをカスタマイズできるというもの。

 SmartUpdateについては、これまで同社がCommunicator付属モジュールのアップデートに利用してきた技術を他社に提供するというもの。3Mの「Post-it Software Notes」、Macromediaの「Shockwave Flash」「Shockwave Director」、IDTの「Net2Phone」など22社からのソフトウェア提供が決まっている。


 サービス提供時期は、SmartUpdateが6月30日、My NetscapeとSmart Browsingが7月末となっている。日本向けのサービスについては現在企画段階で、準備が整ったものから順次サービスを提供していく予定だ。

 インターネットの「入口(portal)」作りに本腰を入れだしたNetscape。このところシェアを落としているとはいえ、依然としてNavigatorの利用者は多い。Navigatorという強力な武器を持っているだけに勝算はあるが、ともすれば、他の「入口」作りを手掛けるYahoo!やExciteなどから、Internet ExplorerについてMicrosoftが浴びせられた同じ批判を受ける可能性もある。

('98/6/2)

[Reported by yuno@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp