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【サービス】

FAXしかない相手にも電子メールで送信可能
NTTが相互通信サービスを近く開始

■URL
http://pr.info.ntt.co.jp/news/news98/9806/980601a.html

 NTTは、通常のFAXと電子メールの間で相互通信を行なえるサービス「テガルス」を開始する。6月1日、テガルスのための付加サービス用電気通信番号を郵政大臣に申請した。準備が整いしだいサービスを開始する。

 テガルスでは、電子メールからFAXへ、あるいはFAXから電子メールへ、インターネットを介して文書のやりとりが可能。電子メールからFAXへ送信する場合は「送信先のFAX番号@テガルスのドメイン名」宛に送信することで、メールが画像に変換されて相手先のFAX端末に届く。逆にFAXから電子メールへ送信する場合は「4桁の電気通信番号-サービスの識別番号-相手先のメールアドレス」へダイヤルすることで、GIF形式の添付ファイルとして相手のメールアドレスに届く。なお、相手先のメールアドレスは、FAX端末からでも入力できるように、あらかじめ登録して対応番号を発行してもらう必要がある。いずれも、利用には初期契約が必要となるが、あとは通常のFAXと同様に距離と文書量に応じた課金となる。

 このサービスの特徴は、相手先がパソコンでもFAXでも、電子メールで文書を送信できる点だ。従来、FAXしか持っていない相手に文書を送る場合は、ファイルをいったんプリントアウトし、それをFAXで送信する必要があった。しかし、テガルスを利用すれば、例えば外出先など、プリンターもFAXもない状況でも、ノートパソコンからFAX宛に文書を送ることができるようになる。

 電子メールからFAXに文書を送信できるサービスは、KDDコミュニケーションズが「メールDEファックス」としてすでに提供中だ。今回NTTがテガルスを開始することで、このようなインターネットFAXサービスが広く普及していくものと思われる。

('98/6/2)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp / 金丸雄一]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp