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日本オラクル株式会社とNetwork Computer社(NCI)は3日、日本国内でのNCTV普及に向け「AnyISP/AnyCATV」プログラムをスタートすると発表した。
NCTVは、インターネット接続・閲覧機能とテレビ受信機能を搭載したセットトップボックス端末。日本全国のプロバイダー(ISP)業者やCATV業者向けに、NCTVを導入してもらい、NCTV用ブラウザー「TV Navigator」や、サーバーソフト「Custom Connect Server」といったソフトウェア、アクセスポイントなどの情報を格納するスマートカードなどの技術を提供するというもの。
先頃発表された株式会社ドリーム・トレイン・インターネット(DTI)との提携(本誌5月19日号参照)についても、その詳細が明らかにされた。第二電電株式会社(DDI)がアクセスポイント(DION)を提供、DTIがサーバーの管理・運営を行なう。これに対し、日本オラクルはシステム構築を支援する。上記2社のほか、インタラクティブケーブル通信株式会社、クロスビームネットワークス株式会社もパートナーとなっており、こちらは主にCATV向けのソリューションを提供していく。
競合するWebTVについて、日本オラクルの久晴彦NC事業部統括マネジャーは、「WebTVとの顕著な違いは、トップページを各サービス提供者(ISP・CATV業者)がカスタマイズできるところ」と説明。技術とビジネスモデルの両面でのオープンさを強調した。
WebTVは、基本的なコンテンツのマネージメントをWebTVが行ない、ISPがアクセスポイントを提供するというビジネスモデル。NCTVの場合、コンテンツの提供およびマネージメントを各サービス提供者が行なうことになる。「これによりNCTVでの各サービス提供者の自由度が高まる」と説明する同氏だが、逆にコンテンツの作成や管理の負担が各サービス提供者に掛かるとも言える。
なお、セットトップボックスについては、ライセンス価格が1ユーザーあたり25,000円程度になる見込み。小売業者からのリクエストもあり、各サービス提供者からの貸与型、ユーザー個人での買い取り型の両方の線を検討しているという。記者向けのデモではAcer製のセットトップボックスが使われていた。同社によれば、今年9月にも最初のサービスがスタートする予定だ。
('98/6/3)
[Reported by yuno@impress.co.jp]