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【N+I 98 Tokyoレポート】

「Networld+Interop 98 Tokyo」展示会一般公開スタート!

■URL
http://www.sbforums.co.jp/interop.htm (N+I 98 Tokyo)

 6月3日、最新ネットワーク関連技術の展示/コンファレンスの「Networld+Interop 98 Tokyo」が開幕した(チュートリアルは1日から開催中)。一般公開が始まった3日、千葉県副知事らによるテープカットでスタート、6月5日までの3日間に渡って開催される。

 初日の今日は、会場全体の様子をレポートする。

テープカット


■盛り上がりは?

展示会

今回の出展社数は、305社(国内274社、海外31社)。マイクロソフト、ネットスケープコミュニケーションズ、リアルネットワークス、ロータスといった、ネットワーク関連の大手企業が出展していない今年のN+I。いまいち、盛り上がりに欠けるのでは? という声も多かったが、初日となった3日は朝から雨が降っていたにもかかわらず、入場者の入りはまずまず。参加企業の各ブースも趣向をこらした展示で、入場者を集めていた。


■話題のネットワーク技術がまとめて見られるSSDブース

SSD

毎年設けられるSSD(Solution Showcase Demonstration)ブースは、最新のネットワーク技術を一同に集めて紹介するコーナー。参加企業が共同で展示・デモンストレーションを行なっている。今年は「ATM」「Gigabit Ethernet」「ネットワーク管理」「xDSL」の4つがテーマだ。

Gigabit Ethernetは今年のN+Iの柱とも言えるもので、日本ヒューレット・パッカード、ベイ・ネットワークスなどがSSDに参加。各社のレイヤスイッチを相互接続し、Gigabit Ethernet技術をバックボーンとしたIPマルチキャストのデモなどが行なわれていた。

 xDSL関連では、スリーコムジャパン、古河電気工業などがADSLモデムを展示。MPEGムービーを用いたISDNとの比較再生デモで、転送速度の違いをアピールしていた。

 ステージでは、各技術の基礎知識から今後の動向まで詳しく解説してくれるプレゼンテーションプログラムも実施しており、このブースを見るだけで話題のネットワーク技術を一通り理解できるようになっている。

 このほか、各出展メーカーのブースについては、明日以降詳しくレポートしたい。



■日本初! 世界最大規模のギガビットTV放送

http://wtv.jp.psi.net/

WTV

 会場では、今回の展示会の中核システムであるギガビットネットワーク「Show Net」のバックボーンを使って、TV放送が行なわれている。会場内に設置された特設スタジオでは、会場の様子やコンパニオンのインタビューなど計3チャンネルの番組を全展示ブースに向けて配信している。また、インターネットでも映像を配信しており、遠方で会場に行けないという人でも、WWWにアクセスすればRealPlayerやVDOLiveで会場の様子が見られるという試みだ。

 会場から外部へは155Mの大容量回線でNSPIXP2へ直結。さらにJストリーム社の協力を得て、日本でもトップクラスの配信環境で番組放送が行なわれている。

 WTV-Interop事務局は、会場内に特設スタジオを開設。35人あまりのスタッフで運営されている。会場に固定された2台のカメラのほか、3台の移動カメラが会場を駆け回る。移動カメラには、ライティングなどをきちんと行なうため、1台のカメラに5人ほどのスタッフが付く。撮影が終わるとビデオテープを持ってスタジオへ戻り、編集作業が行なわれる。初めての試みに、ほとんど寝る間もなく作業が続けられているとのことだ。

 特設スタジオはガラス張り。編集作業はもちろんのこと、スタジオ内で行なわれているライブレポートの収録風景も見られる。ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。



■知識を深められるコンファレンスプログラム

コンファレンス

 N+Iでは、メーカーの展示会のほかにも、さまざまなテーマについて深くレクチャーしたり議論するコンファレンスプログラムが用意されている。3日に開かれた次世代のインターネット技術に関するセッションでは、村井純・慶應大学教授も登場。より拡大・高速化するインターネットの現状を分析しながら、その問題点や今後の課題について考察した。コンファレンスプログラムは、5日までに30以上のセッションが実施される。

また、展示会やコンファレンスの終了後、午後6時からは聴講無料のスペシャルセッションも開催。「ローカル・プロバイダー大集合!」と題したパネルディスカッションが行なわれた。司会は高橋徹・日本インターネット協会会長が務め、秋田県インターネット協議会の田中誠氏らが自らの取り組み例などを紹介しながら、これからの地域プロバイダーの方向性について議論した。4日は「インターネット管理と運用:今後の課題」、5日には「アジアにおけるインターネット・ビジネス」をテーマとしたスペシャル・セッションが開催される。


('98/6/3)

[Reported by okiyama@impress.co.jp / nagasawa@impress.co.jp / junko@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp