株式会社富士通ビジネスシステム(FJB)は12日、日本ネットスケープ・コミュニケーションズ株式会社と提携し、Netscape Application Server(NAS)を販売すると発表した。
NASは、米Netscape社がKiva Software社の買収により獲得したソフトウェア。企業の基幹業務システムをWeb上で構築するために利用される。
FJBでは、同社が持つSIのノウハウを活かし、システムの企画、設計、導入から運用、教育までのサービスを含めた「Web統合ソリューションサービス」を提供する。今後、NASアプリケーション開発サービスやNASテンプレートサービスといったオプションも提供していく予定だという。
今回の発表にあわせて来日した米Netscape社のサーバー製品担当上級副社長、Keng Lim氏は、「アプリケーションサーバーのマーケットは2000年頃、米国で10億ドル規模、日本で3億5,000万ドル規模に成長する。ソフト1ドルに対し、4ドルのサービスの需要がある」と語った。また、日本ネットスケープの代表取締役社長、杉山逸郎氏は、「6ヵ月程度の助走期間を経て、NASの売上が全体の3割位を占めるようにしたい」と述べた。NASの販売開始を機に、日本のエンタープライズビジネス市場に本格的に参入する決意を表明した形だ。
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株式会社富士通ビジネスシステム 広報・調査室
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('98/6/15)
[Reported by yuno@impress.co.jp]