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http://pr.info.ntt.co.jp/news/news98/9806/980617a.html
NTTは6月17日、米国の地域通信会社のBell South社(本社ジョージア州)と光ファイバーを利用した次世代通信技術を共同開発することで合意した、と発表した。
通信技術分野では米国の長距離・国際通信会社、Sprintが次世代通信システム「ION」を発表(本誌メール版6月4日号参照)するなど、開発競争が激化しているが、NTTは「米大手通信会社と共同開発することで事実上の世界標準化とすることができ、他社と比べ大幅に安価にサービスが提供できるようになる」と説明している。
共同開発するのは、家庭や会社内に置いて光ファイバーからの信号を分離してテレビやパソコン、電話や企業内のLAN(構内情報通信網)に情報を振り分けたりする光加入者線終端装置「ONU」など複数の情報処理装置。従来、情報処理装置は通信会社ごとにメーカーに発注するため一台当たりの製造費用が高額となったが、日米で製造仕様を共通化することで大幅なコストダウンが可能となるという。
NTTは21世紀初頭までに全国の家庭に光ファイバーを導入する計画を推進中。光ファイバーにより2005年には月額1万円程度と安価な料金で現在のテレビ画面並みの映像と電話、データ通信が同時に利用できる10Mbps電送サービスを実施する計画で、ベルサウスと共同開発する技術はその基幹技術となる。
('98/6/18)
[Reported by masaka@impress.co.jp / yuy@ibm.net]