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http://www.marimba.com/three/
Marimba社は23日、アプリケーション配信システム「Castanet 3.0」の概要を発表した。バージョン3.0は大きく3つのパッケージに分けて提供されることになる。
1つは「Infrastructure Suite」と呼ばれるもので、クライアントソフト「Tuner」と配信サーバー「Trasmitter」などで構成される。認証プロセスの管理を簡単にする「Certificate Manager」、クライアントのライセンスをコントロールする「License Installer」が新たに加わった。
2つ目は「Production Suite」で、Transmitter上でチャンネル配信する際に利用する「Publisher」、配信用のJavaアプリケーションを作成する「Bongo」などで構成される。今バージョンより、「Packager for Windows Application」「Packager for Visual Basic Application」「File Packager」の3つのコンポーネントが追加され、Visual Basic、C、C++などのJava以外の言語を用いて作られたアプリケーションの配信が容易になった。
もう1つは「Management Suite」で、Transmitterの管理を行なう「Transmitter Administrator Pro」などで構成される。こちらには、カスタマイズしたクライアントソフトを作成できる「Tuner Packager」、システムの運用状況を監視する「Transmitter Reporter」、Transmitterから別のTransmitterへ、あるいはCD-ROMからTransmitterへ配信チャンネルをコピーする「Channel Copier」が追加された。
価格はクライアントの数により変動し、最低価格は1万ドルとなっている。6月30日より発売される予定。なお、7月末頃のリリースを目処に日本語版の開発も進められている。
今回の発表で面白いのは、「プッシュ」という言葉が使われていないところ。それに代わって多く使われているのが「Application Distribution and Management(ADM)」という言葉。プッシュ技術の先駆けとして登場したMarimba。Netscape、Microsoft、PointCast、BackWebなどが提供するコンテンツのプッシュ配信との違いを明確にしたいというのが同社の意向のようだ。
('98/6/24)
[Reported by yuno@impress.co.jp / saori@earthlink.net]