訪米中のゴルバチョフ元ソ連大統領は23日、バージニア州で開かれた情報通信革命をめぐる国際会議で「電子植民地主義が先進国と第三世界などの摩擦をもたらす」と述べ、米欧による技術支配が発展途上国などの不満をかき立て、世界の波乱要因になる恐れがあると警告した。
ゴルバチョフ氏は、最近ロシアや発展途上国の科学技術者が米国などに急速に流出していることを指摘。「第三世界や市場経済への体制移行を目指す地域は、先進国に(ソフトウェア開発などの)安価な労働力と頭脳を供給するだけで終わってしまう」と懸念を表明した。
('98/6/24)
[Reported by yuno@impress.co.jp]