56kbps規格「V.90」対応プロバイダー一覧

　3月にITUによって発表されたアナログ56kbpsモデムの標準規格「V.90」。'98年9月に最終採択となる予定だが、すでに3Com社などからV.90対応モデム製品が出荷されており、今後の普及が予想されている。今回の集中企画では、現在V.90対応のアクセスポイントを設置している、または、テスト稼働中の主なプロバイダーをまとめてみた。

　V.90規格が発表される前には、3Com(U.S. Robotics)による「x2」と、Rockwell、Lucentによる「K56flex」という2つの仕様が対立、互換性のないまま市場に投入されていたが、現在発売されているモデム製品の多くはソフトウェアを書き換えることでV.90へのアップグレードが可能だ。しかし、プロバイダーのアクセスサーバー側でもV.90に対応する必要があるため、一様に移行するのが難しい状況。現状では、3ComがアクセスサーバーのV.90対応の正式なファームウェアを発表しているx2方式を採用しているプロバイダーに「V.90対応」を打ち出している例が多い。

「x2」に対応しているプロバイダーの動き