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【実験】

NTTなど3社、ネットワークの混雑を制御する技術の実証実験を開始

■URL
http://pr.info.ntt.co.jp/news/news98/9807/980730a.html
http://www.warpedtour.com/ (Vans Warped Tour)

 NTT国際通信株式会社(NTT-WT)、NTTマルチメディア・コミュニケーションズ・ラボラトリー社(NTT MCL)、日本電信電話株式会社(NTT)の3社は、インターネット上のトラフィック混雑を制御するコンテンツ配信技術「グローバルフィード」の実験を開始した。実験期間は'98年8月から約3カ月。東京と米国カリフォルニア間のネットワークを利用して行なわれる。実験には、音楽系コンテンツ会社SonicNet社が参加しており、8月8日、9日に開催されるスポーツ選手とパンクバンドのイベント「Vans Warped Tour」の模様をグローバルフィールド技術を使って提供する予定だ。

 グローバルフィードとは、トラフィックの混雑を回避するために複数の機能を統合した技術。NTTでは、'97年8月にプロバイダーのインターネットイニシアティブ(IIJ)らとともに、コンテンツの高速・大容量配信を行う会社インターネットマルチフィード株式会社を設立している(本誌'97年8月28日号参照)。ここでは、高速なLAN上にWWWやインターネット放送などのサーバーを接続し、そこから高速な回線で各プロバイダーに直接接続するという「マルチフィード」を利用している。今回のグローバルフィード技術はその国際版といえるもので、同様の技術をNTT-WTが持つ日米間のバックボーンを使って実現しようというもの。

主な特長としては次の点がある。
インターネット上に同一のコンテンツを含む複数のサーバーを設置。クライアント側に最も近いサーバーをネットワークが自動選択し接続することで、接続時間を短くする。
サーバーが故障した場合、ネットワーク自体が自動的にサーバーの切り替えを行なう。
一つのURLで、天気予報や言語など、地域によって異なるコンテンツを、それぞれのユーザーに合った形で提供できる。

 なお、NTTでは、実験終了後の'98年秋を目処にコンテンツ事業者やプロバイダーへの提供を予定、事業化を進める。

('98/8/3)

[Reported by okiyama@impress.co.jp / 金丸雄一]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp