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http://www.mpt.go.jp/pressrelease/japanese/new/980731j601.html
郵政省は7月31日、電気通信サービスにおける内外価格差の調査結果を発表した。日本のインターネット利用料金は、ほぼ世界の平均的な水準にあるとしている。
調査は'98年2月、東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフの5都市を対象に、国内電話、携帯・自動車電話、国際電話、ISDN、専用線、インターネットの各サービスについて行なわれた。
インターネットの利用料金については、個人ユーザーが月に15時間利用する場合を想定して比較。ひと月あたりの接続料金は、東京が2,415円、ニューヨークが2,685円、ロンドンが2,736円、パリが2,375円、デュッセルドルフが5,076円となっており、東京はパリに次いで安く、ニューヨーク、ロンドンとほぼ同じ水準であることがわかった。また、これにアクセスポイントまでの市内通話料金を合計した金額でも、東京は4,505円(通話料金2,090円)となり、ニューヨークの3,357円(同672円)に次いで安い結果に。こちらも、ロンドンの4,987円(同2,251円)、パリの4,847円(同2,472円)とほぼ同じ水準だとしている。デュッセルドルフは、通話料金も2,766円と最も高く、合計でも7,843円というかなり高い料金水準となった。各都市の接続料金は、NTTのOCNダイヤルアクセス(東京)、AT&T WorldNet(ニューヨーク)、BT Internet Plan Unlimited(ロンドン)、France TelecomのWanado(パリ)、Deutsche TelekomのT-Online(デュッセルドルフ)の料金を基にそれぞれ算出されている。なお、ニューヨークの通話料金は1通話ごとの固定料金となるため、1回あたりの通信時間が長くなるほど割安となる。
このほか、国内電話サービスについては、加入料金と基本料金が他の都市と比較して高いのに対し、市内通話料金が安いという結果に。全体としては、東京が最も高い料金水準となっている。一方、携帯・自動車電話サービス、ISDNサービスでは、ともにほぼ平均的な料金水準にあるとしている。
('98/8/4)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp / 金丸雄一]