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【業界動向】

三菱電機、自社開発の暗号アルゴリズムの基本特許を無償化

■URL
http://www.melco.co.jp/news/1998/0805-b.htm

 三菱電機株式会社は、同社が開発した暗号アルゴリズム「MISTY」の基本特許を無償化すると発表した。無償実施許諾契約の受付開始は8月25日を予定。日本国内で企業が保有する暗号技術の特許許諾を無償化するの今回が初となる。

 MISTYは、128ビットの鍵長を持つ秘密鍵暗号方式による暗号技術。同社では、電子メール暗号ソフト「CryptoSign」やインタ-ネット/イントラネット用認証サ-バシステム「CERTMANAGER」などの製品に導入しているほか、三菱商事やディーシーカードによる電子商取引実験プロジェクト「JapanNet」では、本人認証システムで採用された(本誌'97年2月20日号参照)。

 なお、先頃行なわれた暗号解読コンテスト「第2回DES Challenge II」において3日弱で解読された「DES(Data Encryption Standard)」も特許実施料が無償で公開されている。DESは商用暗号の標準ともいえる仕様だが、三菱電機では、MISTYはDESよりも十分な安全性を持つとしており、基本特許料を無償にすることで暗号技術の次なる標準を目指す。

('98/8/6)

[Reported by okiyama@impress.co.jp / 金丸雄一]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp