米調査会社のIDCは4日、世界における'97年のファイアウォール製品の出荷総額が、対前年比で143%の伸びを達成したと発表した。同社の発行した調査レポート「The Worldwide Firewall Market,1997」で明らかになった。インターネットの成熟、イントラネットの普及、エクストラネットおよびVPN(Virtual Private Network)の利用増加などが、この著しい成長に貢献したとしている。さらにレポートでは、2002年に同市場が18億ドルに達すると予測している。
ベンダー別のシェアでは、Check Point Software Technologies社が23%のシェアを獲得してトップ。以下、2位が19%でCisco Systems社、3位が7%でAXENT Technologies社、4位が6%でNetwork Associates社、5位が5%でCyberGuard社となっている。'96年のトップベンダー各社が、そのまま'97年も優位な立場を維持した。なお、'96年から'97年にかけては、ファイアウォール関連ベンダーの合併や株式公開が目立った時期とも重なっている。
('98/8/7)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]