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【業界動向】

電話、テレビなどを1本でまかなえる
「共通情報コンセント」開発へ~郵政省 

 郵政省は、衛星放送やケーブルテレビ、電話、インターネットなど、通信・放送機器のコンセントが別々に住宅内に配線されている不便を取り除くため、各メディアを統一した配線や接続装置で利用できるようにするための研究開発を10月から始める。18日に行なわれた通信政策局長の定例記者会見で明らかにした。

 デジタルテレビ放送の開始や電話回線の光ファイバー化など、各メディアの本格的なデジタル化を前提として、一部屋に一つの統一した情報用配線「共通情報コンセント」を張り巡らす研究をする。外部からのネットワークを一本化して宅内に引き込む接続装置「宅内ゲートウェイ技術」や、さまざまな情報を家庭内で蓄積できる「ホームサーバー技術」も開発する。研究結果は国際電気通信連合(ITU)の共通情報コンセント標準化への取り組みに反映する。

 近年、通信・放送メディアのデジタル化にともない、家庭内でも高度な情報通信機器の導入が進んでいる。しかし現状では、各メディアのコンセントが別々に設置されているため、接続操作が煩雑になる、端末を利用できる場所が限定される、配線の増設工事が難しいなどの問題があった。

('98/8/18)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp