'99年に誕生する単一通貨ユーロを管理する欧州中央銀行(ECB)は8月31日、インターネット上などで流通する電子マネーの発行を「慎重に監視する必要がある」とする報告書を発表した。
ECBは報告で「電子マネーはまだ一般に普及していないが、将来の通貨政策に重大な影響を与える可能性がある」と指摘。ユーロ圏の電子マネーについて (1)犯罪防止のため発行を統制する (2)発行主体は電子マネーを中央銀行の通貨と交換する義務を負う (3)ECBは全発行主体に一定の預金準備を求める権利を持つ――などの原則を提唱した。
('98/9/1)
[Reported by masaka@impress.co.jp]