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http://www.idgexpo.com/iw98/i-world_top.html
9月2日の基調講演では、米NetObjects社CEO兼共同創設者であるSamir Arora氏が登場。「成功するWebサイトの構築」と題して、ビジネスサイトの構築について基本的な考え方を紹介した。
Arora氏はまず、Webサイトが、印刷物やテレビなどに代わるコミュニケーションの手段になりつつあると説明。これにともない、その構築にあたっては3つの新しい役割分担が必要となるという。すなわち、グラフィックなどをデザインする「Information Arts」、情報の配置を組み立てる「Information Design」、Webの設計図を描く「Information Architecture」という3分野であり、中でもWeb全体の構造や配置を設計する役割が重要だとしている。これには、「サイト」が英語では「建築現場」を表わす言葉でもあることを例にあげ、建築物とWebとの構築時における共通性を示した。例えば、設計がへたな建物では、出口や入口の場所がきちんと示されていないため、どこへ行っていいのかわからなくなるが、Webサイトにおいても、ユーザーが自分のいる場所を把握できるような設計が求められるとしている。
さらに、今まではコスト削減のための手段だったWebサイトが、今後はお金を儲ける手段として構築される段階へ向かうとし、「e-publishing」や「e-business」の場となる「e-site」が、ビジネスサイトの未来であるとしめくくった。
('98/9/2)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]