2002年にアジアで初めて開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)に向けて、DDIと日本移動通信(IDO)は、韓国の携帯電話事業者とローミング(相互接続)の契約を結び、共催国の日本と韓国の両方で使える携帯電話システムの準備を進めている。
相互接続が可能となるのは、DDI系携帯電話のセルラーグループとIDOが導入を進めている新方式のデジタル携帯電話サービス「cdmaOne」。
現在、国内で使われている携帯電話は日本独自の方式で、海外では利用できないが、米国で開発された新方式は韓国やカナダなど10カ国以上で採用されている。
両社は韓国の携帯電話事業者の「新世紀通信」と国際的なローミングを行なうことで、日本から持ち込んだ携帯電話でも韓国側の基地局などの通信設備を利用し通話を可能にする。韓国に到着してから携帯電話をレンタルする必要もなく、使い慣れた電話をそのまま利用できるためビジネス向けにも用途が広がりそうだ。
料金も国内分と合わせて一枚の請求書で加入した事業者から請求される。「これまで使っていた自分の携帯電話の通話可能区域が韓国にまで広がったと考えてもらえばいい」と両社は口をそろえる。
「cdmaOne」のサービスは既に7月から一部地域でスタートしており、順次全国への導入が進められるが、相互接続ができる端末は、ローミングサービスの提供開始に合わせて新たに発売されることになる。
('98/9/7)
[Reported by masaka@impress.co.jp]