【実験/電子マネー/イベント】
13日までハチ公前で1,000万円分のVISA Cashが当たるイベントも開催

渋谷の電子マネー実験、金融機関も参加

 渋谷で行なわれている世界最大規模の電子マネー実験に、いよいよ金融機関が加わった。すでに、7月からクレジットカード会社が先行して実験を開始しているが、システム上の問題から一歩遅れてのスタートだ。
 実験に加わったのは、東京三菱銀行、第一勧業銀行、富士銀行、住友銀行、東海銀行、あさひ銀行、さくら銀行、大和銀行、横浜銀行の9行と平成信用金庫の計10社。各金融機関は、キャッシュカードにICチップを埋め込み、キャッシュカードと電子マネー機能を一体化したカードを発行する。このカードは、もちろん現在実験が行なわれているすべてのVISA Cash加盟店で利用できる。

 同時にVISA Cashで利用できる飲料メーカーの自動販売機が渋谷に順次設置され始めた。109の2F階段ホールに2台、109-2の店頭左手の通用口など数カ所に設置されているが、まだそれほど多くない。現在はコカ・コーラグループの自動販売機のみだが、ダイドードリンコなどほかの飲料メーカーの自動販売機も順次増やしていき、50台程度設置する予定。
 現在設置されているコカ・コーラの自動販売機は、通常の販売機と見た目はあまり変わらない。紙幣挿入口と似たような形のICカード挿入口がついており、そこにVISA Cashを入れると飲み物の種類が選べる。通常の硬貨や紙幣を入れた場合と同様に、残高はデジタル表示される。
 実際に使ってみた感想は、便利ではあるが、複数枚のカードが利用できないところが不便だ。当初それを知らず、カードを取り出して2枚めのカードを入れようと試行錯誤してしまった。ちなみに、一度差したカードを抜きたい場合は、返却レバーで取り出す。

 なお、VISA Cashについての認知を広めるため、13日までハチ公前で、毎日17時30分までイベントが行なわれている。VISA Cashが貰えるアンケートやショッピング体験、クイズなどのイベントが用意されており、総額1,000万円分が当たるという。平日だったためか、遠巻きに見ている人は多いが、参加者は少な目で、確率は高そうだ。

('98/9/8)

[Reported by junko@impress.co.jp]


INTERNET Watchホームページ


ウォッチ編集部INTERNET Watch担当 internet-watch-info@impress.co.jp