日本イリジウム株式会社は、23日から衛星を使った携帯電話サービスを予定していたが、開始を11月1日に延期すると発表した。米本社の決定を受けたもの。イリジウム社では、すでに一定レベルに達しているが、さらにネットワークの安定性の向上に向けて、延期を決めたとしている。23日にからは、世界で2,000端末を用いて、地上の携帯電話システムとのローミングなど、実際のユーザーの使用環境を想定した通話実験を行なうという。
イリジウムシステムは、66機の低軌道周回衛星を用いて、通話エリアとしては地球上のすべての地域をカバーする。16カ月間に17回の衛星を打ち上げ、世界で最大の衛星ネットワークを構築したという。
これまでにイリジウム社はおよそ100カ国でサービスの認可を受けているが、年末までに150カ国以上に増加する見込み。
('98/9/10)
[Reported by junko@impress.co.jp]