米Motorola社は、インターネット上で「声」でアクセスできるコンテンツを開発する言語「VoxML」を発表した。
VoxMLは、XML(eXtensible Markup Language)をベースにした言語。VoxMLによるコンテンツ(VoxMLアプリケーション)を利用することで、ユーザーは、電話やパソコンにつないだマイクから、音声を使ってインターネット上にある気象情報や株価、交通情報などの欲しい情報にアクセスできる。音声による対話方式で希望のコンテンツを探していくという方法で、コンテンツの内容は、テキストの読み上げ技術や、情報内容が録音された音声ファイルで聞くことができるというもの。同社では、VoxMLアプリケーションの構築はHTML同様に容易だとしている。
現在、天気予報を提供しているThe Weather Channel社が、VoxMLによる情報配信実験に参加している。これにより、パソコンを持たないユーザーの電話による利用も望めるという訳だ。Motorolaでは、VoxMLにより、より広い層のユーザーがインターネット上の情報を利用することが可能になるとしている。また、インターネット業界のみならず幅広い業界にビジネスのチャンスを与えるであろうとしている。
なお、VoxMLのサイトでは、VoxML言語仕様やVoxMLシミュレータ、サンプルアプリケーションなどを、開発者向けに配布している。
('98/10/1)
[Reported by okiyama@impress.co.jp / Hiroyuki Et-OH]