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【新サービス】

ポータル市場に殴り込み!「Lycos Japan」が本格サービス開始

■URL
http://www.lycos.co.jp/

 検索サービスの「Lycos Japan」が10月5日より本格サービスを開始した。7月より試験的に運用されていたが、本格サービス開始に伴い検索機能を強化したほか、ディレクトリーサービス、ニュースサービスなども提供する。

 キーワード検索に使用されるデータベースには、1,500万URLが登録されている。自然文で検索できるほか、画像ファイル、音声ファイルをページからダイレクトに検索できるのが特徴だ。また、ディレクトリーサービスでは、「インターネット」「エンターテイメント」など大きく20に分けられた項目からサイトを検索できる。

 ニュースサービスでは、毎日新聞、日刊工業新聞、時事通信社などの提供によるニュースを「政治」「ビジネス」などの項目ごとに分け掲載する。Lycos Japanでは、更新頻度をセールスポイントにしており「年中無休、15分間隔」でニュースを更新していく。また。過去1時間以内に届いたニュースを「稲妻ニュース」と題してトップページに掲載する。

 今後は、これらのサービスに加え、12月~1月頃に「無料電子メールサービス」、年明けには「パーソナライズサービス」「無料ホームページサービス」を順次開始していくとのこと。

 Lycos Japanの提供するサービス内容を見て思い浮かぶのは、いわゆる「ポータルサイト」。「Yahoo!JAPAN」「goo」「Excite」などの検索サイトが、パーソナライズサービスや電子メールサービスの提供など、すでにポータルサイトとしてのサービスを開始している。Lycos Japanでは、「あくまで検索機能に重点を置き、その上でポータル的なサービスを提供していく」としているが、現状では、他のサイトと比較して飛び抜けている部分は見つからない。米Lycosは、ユーザーによる格付け機構を導入したほか(本誌'98年5月6日号参照)、ポルノや暴力などに関連するページを検索結果から外すフィルタリングサービス「SafetyNet」を提供しているが(本誌'98年6月30日号参照)、日本国内のサービスでもこういった先進的な機能が提供できるかが鍵となりそうだ。今後、後発のLycos Japanが他のポータルサイトに対しどれだけ差別化を図れるかが見物だ。

('98/10/5)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp