東芝は14日、インターネット接続機能を専用回路化したLSI「インターネット・チューナ」を開発したと発表した。PPP、IP、TCP、UDP、SMTP、POP3、MIME、HTTP 1.0、HTML 3.2(テキストベースのみ)の各プロトコルをサポートする。従来ソフトウェアで行なっていた処理をハードウェアで実行するため、制御用のCPUやOS、メモリーが不要。携帯電話やテレビなどに内蔵されているCPUと組み合わせることで、低価格・低消費電力のインターネット接続環境を構築できるとしている。評価用LSIの価格は2,000円。
インターネット・チューナは、米iReady社の開発した技術。東芝は、昨年6月に同社とラインセンス契約を結び、製品の開発を進めていた。今回開発したLSIでは、TCP/IP接続、E-mailエンジン、Webエンジンなどの各機能を、使用する環境に応じて変更することが可能となっている。また、チップ製品のほか、IPコア(機能ブロック)のみでも提供される。
◎問い合わせ先
株式会社東芝 電子デバイス営業本部企画部
TEL 03-3457-3340
('98/10/15)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]