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【特集】

秋の夜長!音を鳴らして遊ぼう

 今回の特集は、秋の夜長にパソコンで音を鳴らして楽しめるサイトを集めた。単純にクリックして音を鳴らすものから、めったに聞けない楽器の音を掲載しているサイトを集めてみたので「芸術の秋」を堪能しよう。

 なお、特に「Shockwave」を使用するサイトが多いので、用意していない人はマクロメディア社のサイトからダウンロードしてインストールしておこう。ダウンロードサイトへ

shockwave
 特に記載がない場合は「Shockwave」対応のページとなっている。その他のフォーマットについては別途記載した。
[wav]
[aiff]
[au]
[ra] 
[QT]
[mpeg]
・・・WAVE形式
・・・AIFF形式
・・・AU形式
・・・RealAudio形式
・・・QuickTime形式
・・・MPEG


●バーチャル楽器(ピアノとドラム)


 インターネット上で楽しめる「バーチャル楽器」を集めた。WWW上のバーチャル楽器は、「クリックすると音が出る」というしくみで「Shockwave」を利用したものが多いようだ。特に多いのはピアノとドラムだ。ここでは、その中から主なものを集めてみた。

「Virtual Piano」
http://www.yamaha.co.jp/xg/midxtra/virtual/index.html
 ヤマハによる本格的(?)バーチャルピアノ。音を鳴らすには「Midxtraインストーラー for Win」をインストールする必要があるが、その後は本物そっくりのピアノの音色が楽しめる。さらにページにあるMIDIファイル5種類をダウンロードすると、バーチャルピアノが自動演奏してくれる。なお、音域は「バーチャルピアノ界」最大級の3オクターブをカバーしている。

「Play the Rach」
http://www.flf.com/shine/play/index.htm
 ゲーム色の強いバーチャルピアノ。鍵盤上に現れる緑色の点を追いかけクリックしていき、最後までクリアすると曲が流れだすというしかけ。ちなみにこのページは映画「Shine」(第69回アカデミー賞主演男優賞受賞)のサイト。ゲームクリアの後に聞けるのは劇中で使われたRachmaninoffの曲だ。

「ピアノのおけいこ」
http://www.jamgeo.co.jp/link/enter/shock/piasw_4.html
 簡単なピアノが弾けるサイト。特徴は「黒鍵」に対応している点だ。他の“小型Shockwaveピアノ”では、なかなか対応していないが、ここでは半音階も出せる。

「Hello Kitty ピアノであそぼう」デモ
http://www.fmworld.ne.jp/special/kitty/piano/pianodcr.html
 最近ノートパソコンやメールソフトのジャンルにまで猛威をふるう「キティ」。このページでは、子供向けエデュテイメントソフト「Hello Kitty ピアノであそぼう」のデモをShockwaveで試すことができる。かなり機能は制限されているが、羊の声で「メリーさんの羊」を自動演奏したりと遊ぶことができる。

「打楽器の音」[au]
http://www.aist-nara.ac.jp/IS/Shikano-lab/staff/1996/makoto-k/percussion.html
 ドラムセットとコンガのイラストをクリックすると音がでる。クリックしてから実際に音がでるまで多少時間がかかり、やっと鳴ったと思ったら「ドン」と一発鳴っておしまい、とちょっと肩すかしをくらう。だが楽しいページだ。

「VIRTUAL DRUMS」
http://www.cybertown.com/virtdrum.html
 Shockwaveを使ったバーチャルドラム。ファイルをダウンロードしてローカルで楽しむことができる。開始するとオーディアンスの歓声が響くなど小ワザが効いている。音の方もリバーブが効いていたり、ハイハットは叩く(クリックする)場所によりオープンとクローズが分けられるなど工夫されている。

「Tim Alexander's drums」
http://www.kisw.com/win/primus/primusdrums.html
 超絶テクニックで知られる米国のバンド「Primus」でドラマーを務めていたTim Alexanderのドラムセットを模したバーチャルドラム。実際のセットから音をサンプリングしたかどうかは定かではない。やたらにシンバルが多いのが特徴で11枚セットされている。なおTimは、'96年に脱退。

●いろいろな楽器の音を鳴らそう

 日本の代表的楽器メーカー、ヤマハと河合楽器のサイトでは、それぞれ楽器の紹介に工夫をこらしている。いずれも子供対象のページだが、大人でも十分楽しめるページになっている。

■ヤマハ「Music Zoo[ra]
http://www.yamaha-mf.or.jp/zoo/
http://www.yamaha-mf.or.jp/zoo/square.html
(RealAudioダウンロード)
 楽器広場を選択して好きな楽器を選ぶと、その楽器の音を聞いたり鳴らしたり出来る。音は「RealAudio」で聞くことができる。楽器は22種類。音声データが大変凝っており、奏法による音の違いや、ジャンル別の音を聞くことができる。特に「ドラムセット」では、スネア、ハイハットなどパーツ別に聞くことができる。

■河合楽器「わくわく広場
http://www.kawai.co.jp/school/index.html
http://www.kawai.co.jp/home/park/rhythm.html (ロボドラム)
 河合楽器のページでは「Shockwave」を使って音遊びができる。「トイピアノ」や「リズムマシン」など4種の楽器と神経衰弱型の「おとあわせ」ゲームがある。なかでも注目は「ロボドラム」で、クリックしてロボットにドラムを叩かせることができる。音の出るタイミングもなかなかいい。音源はドラムセットのほか、コンガやホイッスル、ハンドクラップなども用意されている。また、自分の演奏を録音再生することも可能だ。手軽にできるので、つい熱中してしまう。

■「うたうはっぱ
http://mirror.kids-space.gr.jp/HPT/1/12J.html
 完全に子供向けのページ。葉っぱをクリックすると、金属的な音がする。下のリスの絵をクリックすると「Really Good!」とほめてくれたり、拍手音が鳴ったりする。子供と一緒に楽しむにはちょうどいい。

●DJ気分で楽しもう

 最近、ターンテーブルを使うDJゲームが大流行だ。ここではWWW上でDJ気分で楽しめるサイト「ShockRave」のコンテンツを紹介したい。
 ShockRaveは、Macromedia社によるサイト。同社のShockwaveの技術を存分に活かしたものになっており、かなりよくできたサイトだ。この中から特にオススメのものを紹介しよう。
http://www.shockrave.com/

・「JUNGLEMATIC-747
http://www.shockrave.com/members/music/mixers/junglematic/index.html
 手軽にDJ気分が味わえる「JUNGLEMATIC-747」。Jungle風のドラムパターンが5種類、アンビエントパターンが5種類、フィルインのパターンが6種類あり自由に組み合わせて演奏することができる。どの音色もなかなか本格的だ。ドラムパターンを流しつつ、適当にアンビエントやフィルを被せるだけで不思議と曲らしくなってしまう。自分の演奏は記録/再生が可能だ。
・「ELECTROBOP 767」
http://www.shockrave.com/members/music/ss7x7/electrobop/index.html
 こちらは、JUNGLEMATICのhip-hop/Jazz風バージョン。ドラム/ベースライン、パーカッション、伴奏を自由に組み合わせてミックスできる。さらに組み合わせた音の上にトランペットかビブラホンの音を被せることができる。適当にボタンを押してミックスしても不思議とリズムが合うが、それは、新しい音を加えるたびに小節の頭からリスタートするしくみになっているから。
・「BLUES JAM
http://www.shockrave.com/members/music/melozoid/bluesjam/index.html
 「犬」が演奏する10小節のブルースパターンに合わせて、ボタンを押すとピッタリのフレーズが鳴る。フレーズには「chicken picken'」「sexy baby」といった名前が付けられている。うつむき加減で淡々とブルースパターンを重ねる犬の姿が激シブだ。

●もっと変わった楽器の音を聞こう

 普段、あまり耳にすることのできない変わった楽器の音が聞けるのもインターネットならではだ。ここでは、それらの楽器の音を掲載しているサイトを集めた。いずれも、その「姿」も見物なので、画像と一緒に楽しんでもらいたい。

楽器ミュージアム [ra]
http://www.din.or.jp/~onoue/inst.html
 「道ばたに捨てて有ったクラッシックギターを拾ってきて改造した胡弓」「ペンタト
ニックにチューニングしたカリンバ」「ゲーム機ICを使ったノイズシンセサイザー」
など、おそらく世界で1台の自作改造楽器の音を収録している。しかし、音自体はけっしてキワモノではない。

BambooSax [wav][au]
http://www.asiaplus.com/bamboosax/
 BambooSaxとは、そのものずばり「竹製サックス」だ。見た目はどことなくチープな香りが漂っているが、サンプル音声を聞いてみると意外といい音だ。価格もアルトで240米ドルと手頃なので買ってみるのもいいかも。

テルミン [ra][wa][QT][mpeg]
http://www.nashville.net/~theremin/TSounds.html
 '20年代に発明された電子楽器。箱から伸びている2本のアンテナに手をかざし、近づけたり遠ざけたりすることにより音程、音量をコントロールし演奏する。このページでは、音声のほか、演奏風景を動画で見ることができる。なお、演奏風景はどこか滑稽なので注目だ。

Ondes Martenot [ra]
http://www.chez.com/cslevine/Ondes/WAVES.html
 「オンド・マルトノ」と読む。テルミン同様、現代の電子楽器だ。世界的に希少な楽器になっており、奏者は非常に少ない。このページでは、Messiaen、Jolivetらの曲で使用されたマルトノの音色を聞くことができる。

Hurdy Gurdy [ra][au]
http://www.midcoast.com/~beechhil/vielle/
 中世フランスで生まれた擦弦楽器「Hurdy Gurdy」。「忌まわしい楽器」として疎まれた時代もあったが、現在では民族楽器として定着している。そんなHurdy Gurdyの音色が聞けるのがこのサイト。何とも不思議な音だ。

Jew's Harp [aiff]
http://www.eyeneer.com/World/Sa/Instruments/jharp.html
http://www.voicenet.co.jp/shiraoi/html-file/knk-7-e.html (ポロトコタン)
 日本語で「口琴」と訳される楽器。歯でくわえて指で弾くハープ型の小楽器で、口の開けかたで音を変化させることができる。世界各地で同様の楽器を見ることができる。日本でもアイヌ民族に愛用されていた「ムックリ」がJew's Harpの1種だ。

「Renaissance Consort」[au]
http://www.hike.te.chiba-u.ac.jp//cons1/
 ここでは、「Bass Recorder」や「Treble Viole」「Glastonbury Pipe」などの、あまりなじみのない楽器の音が聴ける。演奏者の挨拶も音声で載っている。

●その他、もろもろ

 インターネット上には、もっと様々な楽器の音色が存在しているはず。ここでは、音の検索に役立つサイト、オンラインソフトを紹介しているサイト、そのほか「音出し」に役立つサイトを紹介する。

Lycosで音声検索
http://lycospro.lycos.com/lycospro-nojava.html
 単純にキーワードを入れて探す方法もあるが、欲しい音をストレートに探し出してくれるのが「Lycos」のSounds検索だ。WWWページではなく音声ファイルを直接検索するので、検索結果をクリックするとすぐ音の再生が始まる。

窓の杜特集「芸術の秋にふさわしいオンラインソフト~音楽編~」
http://www.forest.impress.co.jp/article/1998/10/05/music.html
 オンラインソフトを紹介する「窓の杜」の特集では、パソコンとオンラインソフトだけでバンドを結成しようという企画を掲載している。内容はパソコンのキーボードがそのまま鍵盤になる「Sweet Little Piano for Windows95」、 そのままウクレレになる「DeGiLeLe」など。気に入ったら早速ダウンロードしてみよう。

Macでテルミン「PortaPad」
http://www.random-grp.com/kuwatec/Data/FreeWare/PortaPad.html
 Macintoshでテルミンを再現しようというフリーウェア「PortaPad」。手をかざす代わりにマウスを操作して演奏する。

楽器を作ろう
http://www-fusho.nara-edu.ac.jp/rikanokai/gakki/index.htm
 楽器の作り方を紹介しているページ。家庭で揃えられる素材で作成できるようになっている。内容は「厚紙で作るホイッスル」から「エレキギター」まで4種類。エレキギターは、ピックアップまで自作する本格的なものだ。

■バーチャルピアノレッスン
http://www.beeplus.or.jp/piano/vp1.html
 電子メールを使ったバーチャルなピアノレッスン。MIDIファイル、画像ファイルを送受信してレッスンを進める。提出した演奏データは「発表会ページ」で公開するとのこと。レッスン料は月4回で8,000円。

('98/10/19)

[Reported by okiyama@impress.co.jp / Watchers]

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