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【イベントレポート】

SEYBOLD Seminars Tokyo/Publishing 98開催
デジタルパブリッシングの最先端技術を紹介

■URL
http://www.sbforums.co.jp/seybold98/

 デジタルパブリッシング関連のコンファレンス/展示会「SEYBOLD Seminars Tokyo/Publishing 98」が21日、開幕した。国内で3回目の開催となる今年は計50社が参加し、最先端のパブリッシング技術と製品を紹介。印刷はもちろん、インターネットによるWebパブリッシングも大きなテーマとなっている。SEYBOLD Seminars Tokyo/Publishing 98は、池袋サンシャインシティコンベンションセンターTOKYOで23日まで開催している。



Mr.Harada
アップルコンピュータ・原田社長
 初日に行なわれた基調講演には、アップルコンピュータ株式会社・原田永幸社長と米Apple Computer社マーケティング本部のデザイン&パブリッシングシニア・ディレクターであるジェフ・マーティン氏がスピーカーとして登場。MacOS 8.5の新機能を紹介しながら、パブリッシング分野におけるMacintoshの優位性を説いた。

 原田社長は「アップルにとってもっとも大切な市場は、デザイン、パブリッシング、ビデオ編集などの業務」だとし、これら「創造系業務向けソリューションの充実」「プロ向けの商品力の向上」などを'99年の方針とすることを明らかにした。また、コンシューマー向けとして発売したiMacを「単にかわいい、安いパソコン」としてではなく「多様化する将来のデジタルメディアにアクセスするためのプラットフォーム」と位置づけ、メディアの送り手、受け手をともにサポートする同社のスタンスを強調した。

 この後、MacOS 8.5に搭載された新ツール「Sherlock」のデモをはさみ、スピーチはマーティン氏にバトンタッチ。AppleScriptやColorSync2.5など、パブリッシング分野で役立つMacOS 8.5の新機能を紹介した。これらの機能については、基調講演後、別会場において開かれたセミナーで詳しい説明も行なわれた。



 コンファレンスプログラムでは、3日間で計50本以上の有料/無料セッションが予定されている。WebパブリッシングやWebデザインについても、技術紹介から市場動向に至るまで多彩な内容のセッションが用意されている。当日料金はチュートリアルが2万円、コンファレンスが1万5,000円。22日にはアドビシステムズ、クォークジャパン、23日にはマイクロソフト、マクロメディアなどによる聴講無料のコンファレンスも行なわれる。



Macromedia
マクロメディアのブース
 展示会場では、印刷関連の展示が多く、インターネット関連の製品紹介はまだ少ないようだ。マクロメディアが「Dreamweaver 1.2J」「Fireworks J」「Flash 3J」のデモを行なっているほか、ソフトウェア・トゥーのブースで「CyberStudio3」を紹介しているのが主なところ。今後市場が拡大すると思われるWebパブリッシングシステムでは、インソ株式会社が「DynaBase」という製品を紹介していた。コンテンツのHTML化や更新、リンク作成など、Webサイトの制作・管理を自動化するシステムで、米国では大手プロバイダーなどのサイトですでに導入されているという。'99年初めにも日本語版を発売するとしている。

 会場には、話題のiMacを体験できる「iMacラウンジ」も用意されており、来場者の中から1名にiMacが当たるプレゼントの応募を受け付けていた。

('98/10/21)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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