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【業界動向】

メッセージングシステムの標準プロトコル策定へ向け
富士通研究所など4社が「PIP」の公開実験

■URL
http://www.fujitsu.co.jp/hypertext/flab/News/1998/Oct/981023/981023.html (発表資料)
http://www.ietf.org/internet-drafts/draft-mohr-pip-pipdemo-00.txt (PIPドラフト)

 富士通研究所は23日、アトランタで開かれたネットワーク関連イベント「NETWORLD+INTERLOP '98」において、PIP(Presence Information Protocol)を利用したメッセージングシステムの共同実験に成功したと発表した。

 PIPは、メッセージングシステムの標準プロトコルとして、富士通研究所、米Microsoft、米Lotus、米Activerseの4社が提案。異なるクライアント/サーバー間でもユーザーの接続状況確認やショートメッセージのやりとりができるよう互換性を確保しようというもので、すでに8月にIETFへドラフトが提出されている。今回の実験では、このドラフトに準拠したメッセージングシステムを4社が個別に開発し、異なるクライアント/サーバー間でも相互接続できることを確認した。

 1,700万人の登録ユーザーを抱えると言われるICQをはじめ、インターネットを利用したメッセージングシステムが現在注目を浴びているが、各システムで独自のプロトコルを利用しており、互換性がないのが現状だ。今後、電子メールやWWWと同様にプロトコルが標準化されれば、メッセージングシステムの「世界規模での普及にはずみがつく」としている。

('98/10/27)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp