■URL
http://www.intel.com/pressroom/archive/releases/in102798a.htm
http://www.cyberdialogue.com/shortcuts/intelframe.html
http://www.jup.com/jupiter/press/releases/1998/1027a.html
インターネットを使うことで医療の現場に大きな変革が起きる。Intelが開催した「Internet Health Day」では、多くの企業を交えた健康・医療サービスを巡るビジネスの新たな動きが垣間見られた。
IntelのAndrew Grove会長は、多くの医療関係者を前にした基調講演の中で「インターネットは消費者が医療情報や関連の製品・サービスを得たりする方法を全く変えてしまう」と語った。オンラインで医者と相談したり、自分と似た状況にある他の患者と情報を交換し、励まし合ったりできるようにすることが重要、というのが同氏の考え。医療情報を提供したり、健康食品を販売したりする、この分野におけるポータルが出現しつつあることも指摘した。
こうした同氏の発言を裏付ける調査結果もいくつか発表されている。
Cyber Dialogue社は27日、今後2年間で3,000万人の成人がインターネットで医療情報を求めるようになるとする調査レポートを発表。現在でも、多くの人がオンラインで癌や心臓病、ダイエット、健康食品、医薬品の情報を得ているとしている。
また、Jupiter Communications社が27日に発表したレポートによれば、医療情報サイトへのアクセスの増加、健康食品のオンライン販売の増加といった状況からすると、「医療ポータル」出現のための条件が整いつつあるという。その一方で、患者への医療リスク説明の問題、カルテ管理、処方箋を薬局まで追跡することなど、基本的な問題を解決しなければならないとも指摘。医者、患者、薬剤師が互いにコミュニケーションを取れるような高度なポータルサイトの出現までには5年以上かかる、というのが同社の見方だ。
('98/10/28)
[Reported by Taiga Aoki]