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【業界動向/著作権】

個人的コピー禁止の懸念も

米新著作権法にクリントン大統領が署名

■URL
ftp://ftp.loc.gov/pub/thomas/c105/h2281.ih.txt

 米国のクリントン大統領は28日、デジタル時代に対応した新著作権法「Digital Millennium Copyright Act」に署名した。

 この新法は、コピープロテクトを破ること自体を禁止するもの。ますます増加の一途をたどる海賊版の配布に歯止めをかけようとするもので、電子商取引の拡大を目指す大統領にとって重要な法案だった。

 しかしこの新法が著作物の取り扱い方をこれまでと変えることに懸念を抱く人もいる。これまでの著作権法では著作物を個人的にコピーしたりすることなどは一定の範囲で許されていた。しかし新法成立の結果、場合によっては著作物を図書館などで閲覧することも法に触れる可能性が出てきた。米国図書館協会(ALA)は法案策定時からこの問題に異議を表明していた。

 この法律が米国で施行されるのは2年後。違反した者には違反一件当たり2,500ドルの罰金が科せられることになる。

('98/10/30)

[Reported by Taiga Aoki]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp