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【ソフトウェア】

インフォテリアがXMLエンジン「iPEX」を開発中
年内にOEM出荷開始

■URL
http://www.infoteria.com/

平野洋一郎社長  インフォテリア株式会社は5日、XMLデータを処理するエンジン「iPEX(Infoteria Processing Engine for XML)」を開発中であることを明らかにした。

 これまでもXMLデータの内容を読むXMLパーサーと呼ばれるソフトはあったが、iPEXではデータの読み込みから、データの追加、削除、編集などの操作、さらにデータの書き出しまで、全ての処理が可能となるという。実際には、ライブラリまたはOCXの形でソフトウェアベンダーにOEM提供され、各社がそれぞれのアプリケーションに組み込むことになる。年内にも提供が開始される見込みだ。

 また、同社では「XML Authoring Editor」(仮称)と呼ばれる、XMLのオーサリングツールを開発中だという。こちらはXML、DTD、XSLを同時に編集できるツール。日本語エンコーディングにも対応している。同社によると、SGMLのオーサリングで一般的に用いられているツリー表示タイプのツールとは違い、特にXMLやDTDの言語仕様を知らない人でも簡単に使いこなすことができるようになるという。ただし、具体的にどのようなインターフェイスになるのかは明らかにされていない。こちらは来年初頭にリリースされる見込み。

 さらに、同社はLotus DominoにXMLデータの処理機能を追加できる「XML Server for Domino」(仮称)も開発中。WebベースのEDIへの利用が期待されるとしている。来年第1四半期にもリリースされる見込みだ。今後はOracleやODBCといったデータベース、Microsoft ExcelやLotus 1-2-3といった表計算ソフト向けのXML Serverも開発していくという。

 同社の平野洋一郎社長は「XMLを使えば、ファイル形式にとらわれず、最適なソフトウェアを選択し、利用することができる。データの保管や流通にも便利。これまではアプリケーションが主役だったが、XMLが普及することで、データが主役の時代になる。XMLを研究から実用化へと繋げるのが我々の役割」と語る。

 W3Cでは、XML Namespace、XSL、XPointer、XLinkといったXML関連の規格の標準化を進めており、来年中には全てが出揃う予定。そのため同社では、'99年を「XML元年」と捉え、さらなる事業拡大を目指している。

('98/11/5)

[Reported by yuno@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp