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【業界動向】

独自の検索エンジンを使用して違法サイトの情報を収集

JASRACなど6団体、「違法MP3サイト狩り」を本格化

■URL
http://www.music-copyright.gr.jp/ (MUSIC-COPYRIGHT.GR.JP)

 日本音楽著作権協会(JASRAC)、日本レコード協会など6団体は、違法MP3サイトの撲滅運動の強化を進めている。独自の検索エンジンを使用した情報収集を開始し、'99年1月中に調査結果などをホームページ上で公開する予定だ。

 撲滅運動を進めているのは、上記2団体に日本芸能実演家団体協議会、音楽出版社協会、日本音楽事業者協会、音楽制作者連盟を加えた6団体で構成される「デジタル問題対策会議」。同会議は'98年7月23日に「違法MP3ファイル撲滅プロジェクト」を発足し、共同で立ち上げたホームページ「MUSIC-COPYRIGHT.GR.JP」上などで運動を進めている。

 6団体は、すでに12月から独自に開発した検索エンジンを利用した情報収集を実験的に進めているとのこと。検索エンジンは外部業者に委託したもので、具体的な仕様/機能等は明らかにされていないが、JASRACによると「かなり高度なもの」だという。収集した違法サイト情報については、まず違法MP3ファイルを置いているサイトの運営者に直接警告、そして、警告した結果を月単位で集計したものをプロバイダーにメールで通知する。通知には、中止したサイト、まだ中止していないサイト、また、メールアドレスが不明で運営者に直接連絡できないものも含まれる。警告したサイトの件数や事例などは1月中にもホームページ上で公表する予定だ。

 JASRACでは、「これで100%クリアになるとは考えていないが、法に訴えるよりも、まず違法な利用をやめてもらいたいという広報的な意味合いも含めてやっていくというのが6団体の考え。著作権がありますよ、という啓蒙的な運動である」としている。また、今回のキャンペーンは、決してMP3の技術自体を否定するものではないと強調している。

('98/12/10)

[Reported by okiyama@impress.co.jp]


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ウォッチ編集部INTERNET Watch担当internet-watch-info@impress.co.jp