「ATVEF(Advanced TeleVision Enhancement Forum)」仕様のテレビ番組が19日、日本で初めて放送される。視聴するには、今月発売されたばかりの松下電器産業株式会社製の「WebTV Plus」端末(本誌11月13日号参照)が必要となる。
ATVEFは、次世代のテレビ規格を提唱する団体。ATVEFの仕様はHTMLを拡張したもので、これを利用すると、テレビのレイアウトをタグを使って簡単に定義できる。例えば、通常の放送画面に付加情報をオーバーレイさせたり、Webページの中に画像のかわりにテレビ番組を小さな画面で埋め込んだりすることが可能だ。
実際にこれが使われるのは、毎日放送(JNN系列)の「アメリカンフットボール東西大学王座決定戦第53回毎日甲子園ボウル」という番組。12月19日(土)、15:00~16:54に放送される。
番組の放送が始まると、「インターネットに接続しますか?」というトリガーとなるメッセージが表示される。ここでリモコンのボタンを押すと、毎日放送のWebサイトにある同番組のコーナーにジャンプする。チームや選手の経歴、様々な戦術パターンの解説などを読むことができる。この間、通常のテレビ番組も一回り小さくなるが、画面上に表示され続ける。
また、番組をビデオに録画しておけば、同番組のホームページが残っている限りは、何度も同じように番組を楽しむことができる。
('98/12/17)
[Reported by yuno@impress.co.jp]