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【編集部から】
インターネットといえば、かつてはアメリカ独走の感がありましたが、最近ではヨーロッパやアジアなど、世界各国でインターネットが盛んに利用されています。この連載では、ドイツで暮らしているkajoさん・taogaさんのお二人が、現地の最新インターネット生活をレポートします。乞うご期待!
【筆者・taogaさんのご挨拶】
「十年ひと昔」と言いますが、北はハンブルクから南はグラーツまで、今や「ふた昔」以上もドイツ語圏に暮らしていることになります。 「ふた昔前」、日本のニュースは、時々日本から送られてくる小包の中身にクッション代わりとして入っていた、くしゃくしゃに丸められた新聞。しわを伸ばしながら三ヵ月遅れのニュースを読んだものでした。「ひと昔前」に初めてコンピューターに触り、DOSとWindows3.1でインターネットと接触(格闘)を始めたものの接続で苦労し、文字化けに悩み、挫折しかかったこと数えきれません。それに比べると、今は便利な世の中になったものです。数千キロも離れたところでその日のニュースを知り、友達と連絡しあえるようになるなんて考えもしませんでした。
そして「今」、ドイツの出来事を、このように皆様にお伝えできるようになりました。その「今」が「ひと昔前」になった時も、時代の最先端から取り残されないよう、がんばっていこうと思います。
■ADSLに我が町が対応、いよいよ!
イラスト・Nobuko Ide
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さて、どうすればいいかわからん。そうだ、どうやって繋ぐのか何も聞いていないんだ
(^_^;) コンピュータを始めて以来、毎回そうであったように、たった一人での試行錯誤の幕開けとなった。
■ADSLは来たけれど……
第1ラウンド。手元にあるのはT-Onlineから送られてきた、接続プログラムの入ったCD1枚。今までの経験では、日本語版Windowsにドイツ語版Windows用のソフトをインストールすると、不安定になって大変な目にあうし、ましてやあまり評判の良くない(失礼)専用接続プログラムはパスしたいところ。そこでISDNの時のように、ダイヤルアップネットワークの設定にとりかかった。
まずは「新しい接続」をクリックし、「モデムの選択」へ…ウン? この壁に張り付いているモデム、一体どこのなんていうモデムなんだっ? すでにギブアップ。いや、ここで止められない。
第2ラウンド。ドイツ語版Windowsなら試すことはできるので、別のPCに移動。CDから専用接続プログラムのインストールを開始する。まず「WinPOET」がインストールされる。これだっ、これが接続するために必要なツールだっ。有難いことにこのツールは英語版。それなら日本語版Windowsでも使えるはずなので、このPCで「WinPOET」を使った接続に成功したら試してみよう。
と、問題は解決したように見えたが、どうしても接続できない。ダイヤルした後にエラーが出る。数十回試した後、T-Onlineのホットラインに電話したら、ID番号の後に「@t-online.de」を付け足すように言われた。試したら一発で接続OK! そんなことどこにも載ってないよー、書いておいてくださいよー。とにかく格闘を始めて数時間、ドイツ語版Windowsからはつながるようになり、回線は一応正常とわかって、ようやく一安心。
なんと自宅サーバー構築へ
机の下にあるADSLモデム。左からスプリッター、ISDN-TA、そして右のデカいやつがADSLモデム。ほぼ週刊誌大の大きさ
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第5ラウンド。サーバーからは接続できた。今度はサーバーのプロキシーを経由して、自分が普段使用しているPCでも、メールくらいは拾えるようにしたい。また格闘して、一応目的は果たせるようになった。でも、これではいつもPCを2台稼動させなくてはならない。イヤだっ。
第6ラウンド。サーバーにPCを使わなくても済むように、まだ入手しにくいADSL用ルーターをゲットした。が、説明が新しい言葉ばかりなこともあって、設定がうまくいかない。何をしてもダメだっ。結局、ファームウェアが独テレコムのTDSL用でないことがわかり、新しいファームウェアで上書き。やったー、できたー。
……ここまで、一体何日かかったのか考えたくもない。けれど、とにかくできた! その割には、ADSLの速さは期待したほどではない。よく言われているように、相手のサーバー次第にもよるよう。ADSLの恩恵を体感できるのはダウンロードの時くらいかな。結局、何かダウンロードするものがないかと探し回る今日この頃だ。
(2000/11/03)
[Reported by taoga]