【連載】

機能充実、実はワケありの新ラジオ局「AccuRadio」

http://www.accuradio.com/

 2002年は、米国のインターネットラジオ局にとって辛い1年だった。番組での音楽著作権使用料率を巡る動きが二転三転したため、高額の料率課金を恐れて放送を停止したり、中には存在そのものが無くなった局もあった。この11月に料率問題がようやく解決の方向に向かい、現在は放送を再開する局も出てき始めている。
 今回紹介するのは、こうした状況下で新たに登場したインターネットラジオ局「AccuRadio」だ。“Brit Rock”、“AVan-Garde”、“High Fidelity (indie rock) ”、“Broadway”など14のジャンルに分かれ、いくつかはさらにサブチャンネルも持つため、全部で50以上のチャンネルが楽しめる。聴きたくないアーティストを外す設定もできる、曲名やジャケット表示もしっかり……と、至れり尽くせりの作りが嬉しい。
 これだけ規模が大きいインターネットラジオの登場も久しぶりだが、これにはワケがある。「AccuRadio」の運営は「RAIN:Radio And Internt NewsLetter」というラジオとインターネットをテーマとしたオンラインメディアで、ここがインターネットラジオの有用性をアピールするために作ったものなのだ。「ネットラジオでCD売上げが落ちる」という声を覆すため、表示されるジャケット画像からはAmazon.comへのリンクもしっかり張り、アフィリエイトでの収入を運営費用に回すという。「AccuRadio」が、料率問題解決後のインターネットラジオのスタンダードを確立できるか、番組を楽しみながら注目していきたい。

後は帯域アップがあれば文句なし!

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(2002/12/07)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]


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