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【連載】

小形克宏の「文字の海、ビットの舟」
――文字コードが私たちに問いかけるもの  

第3部 JIS X 0213は世界になにを発信したのか?
第4回 日本IBMは、原案作成の過程をどのように見ているか(1)

       
Illustation:青木光恵

●JCS委員会にチェック・アンド・バランスは働いていたのか?

 無機質で無愛想な、窓のない6畳ばかりの会議室。ここは六本木にある日本IBM本社ビルディングの一室。1時間ほど前からはじまった私のインタビューに3人のIBMer(と言うらしいのだ)たちは、意外なほど率直に自分たちの考えを話してくれている。ちょっと怖いほど順調な取材だ。私は次のテーマにうつることにした。

「情報部会であったことについては、ここまででだいぶ話を聞けたと思います。そこでお聞きしたいのは……」

 言葉を選びながら、私は質問をした。

「原案作成の過程のことです。もしも情報部会の附属書1~3を参考にするという結論が正しいとすれば、本来JIS X 0213(以下、0213)は附属書1のシフトJIS系によって大幅に字数を制限されていたわけですから、開発の当初からボタンのかけ違いがあったことになります。そしてそれが修整されないまま作業が進んで、情報部会にまで持ち込まれてしまった。つまり結果から見ると、原案作成のシステム上に何らかの問題があった……そう言えるのではないでしょうか」

 ここまで私の質問に対しておもに答えてくれたのは部長の斎藤輝だ。今度の質問にも彼がざっくばらんな口調で応じる。

「それに関しましてはね、ちょっとぶっちゃけた話をしますと、原案作成の委員会で、ほんとにチェック・アンド・バランスが働いてたのかどうか、疑問に思わないでもないんです」

 ほう、面白い方向に話は進みはじめた。私はじっと斎藤の言葉に聞き入った。

「実際に原案作成の作業をした『WG2』の主査は芝野耕司先生ですよね。その上の親委員会である『JCS委員会』の委員長も芝野先生。ところが後半の方になりますとね、このふたつのミーティングが合同になっちゃって、ひとつで審議してるわけですよ」

 日本規格協会から開示された議事録によれば、これは事実だ。WG2と親委員会の合同委員会が開かれたのは、1998年度は1999年3月8日、26日、27日、1999年度に入ってからは、7月15日、8月23日、9月10日、11日、そして2000年2月24日。つまり1999年9月の情報部会の最終審査の前後をはさんで、計8回が合同委員会として開催されている。

「本来、あんまり一方向にダーッと走らないように、システムとしてチェック・アンド・バランスが必要だと思うんですよ。本来だったら一番下にWG(Working Group=作業部会)があって、その上に違う視点でチェックする親委員会があって、最後に情報部会という形になるはずです。ところが今ふり返ってみますとね、この委員会がちゃんとそうなっていたかどうか」

 これは断定じゃありません、あくまでも推測ですと断って斎藤は続ける。

「たぶん芝野先生にかなり明確な目的意識があって、そのゴールに向かってダーッと進めたんじゃないかというふうに思うんですよ。だから情報部会で出たような、規定じゃなくて参考にしろというような話もね、もしかしたらその一段階下の親委員会ですんだ話かもしれないわけです。それがなかったもんで、行き場がなくて情報部会に持ち込まれたと」

 なかなか心が動かされる仮説だ。それでも私は疑り深く質問した。

「具体的にお聞きしたいんですが、WGとその親委員会のリーダーが同一人物であることによって、どういうところに問題が起きるんでしょうか」

「例えばですね、じゃあ文字化けの問題を例にとると、シフトJISの保留領域に新しい文字を割り当てるか、それとも従来のままの文字を割り当てるか、これはどっちが価値があるかっていうバリューの判断だと思うんですよ。例えば学識経験者に対しては産業界代表というような、違う見方の委員長を持ってきたら、違う判断をするかもしれないですね」

 なるほど、その通りだ。この斎藤の指摘は筋論として本質的な部分を突いている。しかし実際問題として……。私の心中をよそに、斎藤の話は続く。

「ユーザーの資産を大事にするか、それとも統一的なスッキリしたJISを持つか、どっちがメリットがあるかと。芝野先生には美意識があって、ゴチャゴチャしてるのをもう全部まとめて、全部私がクリーンにしてきれいなのを作りたいという願望があったと思うんですよ。そういうきれいな規格を作るのが本当によいのかどうかっていう、バリューの問題ですよね。あくまでも仮定の上での話ですが、違うバリューを持つ人が上にいたとしたら、どうなったかなあと。過去の出来事にイフを重ねてもしょうがないんですけども、やっぱりそういうイフもある」

 私にはこの時、数カ月前に会った情報部会の部会長、そして情報規格調査会の会長として、日本の情報規格作りのリーダーを務める棟上昭男の声がよみがえった。「規格作りはつねに人不足なんです。芝野君は非常な情熱をもって規格作りに打ち込んでくれている。それはやはり、余人をもって代えがたいんです……」

 芝野耕司というWGのリーダーを抜きにすれば、きっと0213という難事業は終えることができなかっただろう。したがって斎藤の指摘の通りにするとすれば、代えるのははWG2を監督する親委員会の委員長ということになる。しかし現実問題として0213のプロジェクトが発足した1996年当時、この日本に芝野の上で文字コード作りを統率することができた人間が、はたして何人いたのだろうか……。

 芝野は1996年当時、それまで少なからず出所不明の文字が含まれていたJIS X 0208(JIS漢字コード。以下、0208)の6,879文字すべての典拠を洗いなおす難事業のリーダーシップをとっていた。そしてその翌年の9月、文字コードを管轄する国際機関『ISO/IEC JTC 1/SC 2』の議長に就任している(最近SC 2議長職は2年間の再任がみとめられた)。そういう彼がみずからWG2の主査を務め、また別の人間が親委員会の委員長として芝野をチェックする。本当にそれができればたしかに素晴らしいし、本来そうあるべきかもしれない。しかし、果たして実際にそれをできる人間が、(知識量という面でも、時間の余裕という面でも、そして人間関係という面でもだが)どのくらいいただろう?

 もちろん、だからと言って斎藤の指摘が無意味であるはずはない。たしかにチェック・アンド・バランスのためにも、WGと親委員会の指導者は別の人物である方がよいだろう。しかしそれをするには、まだ日本はあまりにも人的資源に乏しいのではないか。もしも、もっともっと多くの人間が規格作りに関心をもって、多くの企業や大学が優秀な人材を出していたら……。

 そして斎藤は、ちょっと出来すぎなくらいにこやかに、こう付け加えることも忘れなかった。

「まあこれは、誰が悪いというんじゃなくて、たまたまそうなったということで私は理解はしてるんですけどね」

 実質的に任命権を握っているのは工技院だ。だから誰が悪いということなら真っ先に工技院の名前があがるが、斎藤にはそこまで事を荒立てる意志はない……。たぶん彼も、現実問題としてのむずかしさを十分にわきまえているのではないか。私は彼の言葉を、そのように受けとった。

●『開発移行表明』という文書の位置づけ

 これ、外野の意見です、本当にそうかどうかをお聞きしたいんです。私はそう言って、再び質問をはじめた。

「開発移行表明の文書は、芝野委員長の名前で出されています。でもこれを審議したのは親委員会です」

 それに、と言って、私は続ける。

「0213のそもそもの発注者である工技院は、みずから親委員会とWG2の両方に参加しています。そういうことを考えると、この開発移行表明は芝野委員長個人の作文などではなく、ある程度の工技院の了解も得て書かれた結果ではないかと……」

 いやあ、どうかなあ。私の言葉を途中でさえぎって、斎藤は首をひねりながら答えた。

「私はね、そこまで工技院の当時の担当者が技術的に深く関与していたとは、あまり考えられないんですよ」

 ということは、そう言って私はたずねる。

「開発移行表明への工技院の関わりは、あまりないだろうと?」

 斎藤は、ちょっと待ってというぐあいに、手を挙げて言った。

「いやそういうことでなく、工技院が了解したとしても、シフトJISがいいかどうかというレベルまで掘り下げてのことだったとは思えないんですよ。私は当事者じゃないんで、あくまでも推測ですけど」

 私はもう一度、同じような質問をしてみた。

「開発を開始するのと同時に、芝野委員長個人ではなく、親委員会で事前調査をしているようなんです。その結果として、あの文書が出てきたというふうに理解しているんですが……」

「少し脇道にそれると思いますけど、そこんとこ、大事なポイントなんですよ」

 先ほどから、私の質問と斎藤の答えがちょっとずつずれている。私が聞きたいのは、開発移行表明が出来るうえで芝野委員長が果たした役割だったのだが、斎藤にはまた別のところで言いたいことがあるようだ。

「ISOやIECなんかの国際標準の場ではね、なにが一番大事かっていうと入口なんです。つまり、“ニュー・ワークアイテム・プロポーザル”というのを出して、これを作ったら使われる標準になるだろうか、本当に市場性があるかどうか、そこをきちっと見て討議をする。標準を作る入口でボタンを掛け違えないようにするというのが、一番大事であるとされるんです」

 ニュー……なんだ? また聞き慣れない言葉が出てきた。私の心中の困惑をよそに、斎藤は続ける。

「一方、日本工業標準調査会を見ますと、情報技術関連は情報部会が担当してますが、情報部会に限らず部会はですね、誰かが作ったものを最後の段階だけ人が出ていって見るっていう仕組みなんです。ですから、国際で言うニュー・ワークアイテム・プロポーザル、つまり入口のところは、情報部会はまったく見てないんですよ。つまり、原案作成委員会っていうのがあちこちにあってですね、そこが入口のところをやってるわけです。ですから、今回の0213の場合も、その入口のところをどうやってたかというのは、情報部会では誰も知らないんです」

 斎藤の言いたいことが見えてきたぞ。私は斎藤に合いの手をいれた。

「なるほど、そうなりますね、情報部会はノータッチですからね」

「はい、そういう仕組みなんです。私も今、ゲス(guess=推測)で言ってるんですけども、たぶん入口のところで、情報部会の事務局としての工技院がそこまで立ち入って、その開発表明にタッチしたとは思えないんです。というのは、一応0213は工技院に責任があるけども、日本規格協会に開発を委託してるわけですよね。規格協会の中のマター(matter=事案)になってるわけです。委託したものを、そうやって中身に踏み込んで、シフトJISじゃなきゃダメだとかなんとかって国が口を出すかというと、それはないんじゃないかと思いますけどね」

 つまり、彼はこう言いたいのだろう。情報部会の委員(代理)である自分は知らないし、本来それが分かるような仕組みにはなっていない。しかし工技院が深く関与したかどうかについては懐疑的である、と。斎藤は続ける。

「日本規格協会が、どんなJIS原案を作成すべきかを、定期的にサーベイ(survey=調査)するんです。たくさん情報技術のテーマを並べましてね、どれとどれが重要と思うかって聞いてくるんですよね。それで、これ二重丸だとか、いや三角だとかってね、アンケートを採ってテーマを決める材料にするんです。その段階では技術的にこれはシフトJIS使うべきとか使わないとか、そんなところまではね、決まってないと思いますよ。ある大きなテーマごとに、どういうことをJIS化する必要があるかなってところは見るけれども、その一方でJIS化するとき、どういうターゲット(目標)でやるかっていうのはですね、当該委員会外にオープンなプロセスとしてやってるかどうかっていうのは、私ちょっと確信ないんですよね」

●開発移行表明と日本IBMのかかわり

 これはちょっと質問の角度を変えたほうがよさそうだ。私は聞いた。

「それでは、開発移行表明[*1]には、日本IBMさんは関わっておられないんですか」

[*1]……原稿の確認をもとめた際に、インタビュイーから、『開発移行表明』という用語について、以下のようなコメントがあった。以下、引用する。
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榎本の発言も斎藤・小田の発言も“かいはついこうひょうめい”は反射的に『開発意向表明』(Statement of Direction、ないしStatement of Intention)のつもりで使っているので、“移行”を当てはめた文章を見ると少々違和感が残ります。
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そもそもこの“かいはついこうひょうめい”なる用語を、私が初めて聞いたのは、1999年10月に行なわれた芝野委員長へのインタビューの席上、彼自身の言葉としてであった。私は彼の“かいはついこうひょうめい”という発語を『開発移行表明』として漢字にしたわけだ。
だが、Statement of DirectionやStatement of Intentionという言葉の訳語には“移行”より“意向”がふさわしいことは明白だ。そして、これらの言葉自体も一般的に規格開発の最初期に使われるようだ。
そこで、私はこれが自分のケアレスミスであることを認め、この行以降『開発意向表明』に用語を変更、統一することにする。なるべく早くバックナンバーも変更したいと思う。ただし、この間の経緯を明らかにするために、この原稿のこの行以前に限り、そのままに残すことにしたい。

 すぐさま斎藤は応じた。

「少なくとも私は。それに私の前の時代でも関わってないと思います」

 そして小田が答えた。

「私はその時は、もうWG2は辞めて委員会にはいませんでしたから。ちょっと私には分からないですね」

 榎本は無表情に沈黙している。知らないことには答えようがない、というように。

 ええと……、私はすこし苛立って聞いた。

「これは、この場にいる個人がということじゃなくて、日本IBMがどうか、という質問なのですが」

 いや、あのね、斎藤がなだめるように言う。

「この二人が知らないということは、なかったっていうことですよ、ほとんど」

 ああ、なるほどね。私はそう言って引き下がることにした。

●開発意向表明が明らかにする、JIS制定過程の問題点

 斎藤は言葉を続ける。

「それともうひとつですね、開発意向表明ってものがですね、ほんとに重要なものだったら、まずJCS委員会の中でですね、それについて侃々諤々やって然るべきだと思うんですよ」

 そう、それはそうなのだ。私は、このインタビューの数日前に話した電子協の東條参事との会話を思い出しながら説明をはじめた。

「実はですね、東條さんにお話を聞いたときも、私あんまりよく知りませんでした、そうおっしゃってました」

 ははは、笑いがもれて、一座はすこし和んだ。私は続けた。

「むしろ、斎藤部長が言われたのと同じで、審議は文字そのものがメインで、自分は親委員として、ずっとそっちの方に目をとられていた。どういう符号化方法なのかということは意識に上ってなくって、終わりの方になって急にそれが議論になり、ちょっと驚いたというようなことをおっしゃられてました。たぶんそれは実感だと思うんです」

 斎藤は、そうだと肯きながら言った。

「ええ、榎本はずっと親委員会に出てましたんで、彼も同じこと言ってますよ。やっぱり意識としてはね、相当なエネルギーを文字の同定に使って、撥ねたの突き抜けたのってやって、それでやっと最後の方になって、じゃあどういうエンコーディングするかっていうことになってきたと。それで自分たちの意識も立て直したと、こういう話なんですね。ですから、開発意向表明というのが、ゼロの、スタートの時点であったとしてもですね、実際にどういうディスカッションがされていたかは、あんまりクリアじゃないですよね」

 ようやく私の聞きたい話が出はじめてきた。しかしここで、しばらく黙っていた榎本が、ちょっと訂正なんですがと言って沈黙をやぶった。

「私は最初から入ってるわけじゃないんです。1998年の5月からなんです。開発意向表明は今の話ですと1996年の7月ですから、私が入る2年前には出来てたんで……」

 だから自分には分からないということだろうか。さえぎるように斎藤が確認する。

「でも前任者は、そのこと言ってなかったでしょ?」

 ええ、とうなずきながら榎本は答える。

「小形さんのおっしゃる開発意向表明に関して、本社の誰かが絡んだっていうのは聞いてませんね」

 そうだろう、という風に斎藤は言った。

「珍しいですよね。他に情報部会に上がってくる案件っていっぱいあるんですけど、そういう開発意向表明があったとか、なかったとかがディスカッションされるのは珍しいことです。だから、あったってこと自体がすでに非常にユニークじゃないかと思うんですけどねえ」

 なるほど、0213の制定過程をJISの一般論として当てはめて考えても仕方ない、ということか。確かに開発意向表明という文書があったこと自体、非常に特殊なケースではあるのだろう。斎藤は言う。

「普通のJISはね、スタート時点になにがあったかっていうのは、当事者以外はあまり知る機会が無いんですよね」

 さっき斎藤が言ったことを思い出しながら、私はさぐるように聞いてみた。

「それは、今おっしゃられてた、ISOやIECのやり方と比べると、あまりよくないやり方ではありますよね?」

 そうそう、それを言いたかったんだという具合に肯いて斎藤は言った。

「そのへんはね、これは一般化する危険を犯して言うんですが、JISは立ち上がりのところの耐審査性とでもいうんですか、それがどうもクリアじゃないという感触を持っています」

 本題から外れるが、話は面白い。私は斎藤の話を促すように質問をしてみた。

「それはJIS一般がそうだということですね」

 JISの審議団体である日本工業標準調査会・情報部会の委員代理を務める人物が、現在のJISのあり方に批判的であることが、私には興味深かった。

「要するに、この標準が出来たとき、例えば2年後に出来たとき、本当に市場性があるのか、ただの紙くずになりはせんかということをほんとに見てるかどうかというとね、技術の陳腐化の激しい情報技術分野では、自信がない人が多いんじゃないでしょうか[*2]

[*2]……前述した情報部会の部会長であり、また情報規格調査会の会長でもある棟上昭男に問い合わせたところ、以下のような回答が得られた。以下に引用する。
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 JISの新規作業項目(New Work Item)に関する件は、情報部会の中でも議論されたことがあり、問題は意識されています。ただ現在の工業標準化に関する法制度上では、情報部会で入り口部分での審議承認をもとめる形にすることは困難なようで、次善の策として、少なくとも国際規格が存在しないとか、国際標準未対応のJIS作成作業に関しては、作業開始時点で情報部会にも情報が出されることになっており、受け入れられるかどうかは別にして、コメントを出すことも可能になっています。
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つまり、問題点はすでに意識化されており、本質的な解決策であるかどうかは別にして、現行法の枠内で対応策も一応打たれているとのことだ。ちなみに棟上は、〈このことは斎藤さんもご存知のはずなのですが、触れるのを忘れられたのでしょうか。いずれにしても、このことが議論されて今のようなやり方になったのは、0213の作業開始の大分後だったとは思いますが〉と書いてメールを締めくくっている。

 斎藤の舌はますます滑らかになり、まだまだJIS批判が聞けそうだったが、こうした上役の熱心な主張をよそに、じっと何事か考えていた様子の榎本が、一同を本題に引き戻した。

(2001/2/14)

[Reported by 小形克宏]

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