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電子小切手帳「CheckFree E-Bill」の魅力 (97/03/17)

オンラインバンキングやスマートマネーなど、インターネット上での電子決済方法が多様化してきた中、またまた面白いサービスが登場した。アトランタのCheckFree社による「CheckFree E-Bill」がそれだ。

一見すると、オンラインバンキングの一部として既に存在するのではないか、と思うかもしれない。しかし、「電子決済の新しい形」を唱うれっきとした理由がある。

登録ユーザがアクセスする。すると、ユーザに対して送られた電子請求書が細部にわたって表示される。内容を確認したら、すでに該当金額が記載されてある小切手を承認する。これで支払は完了。

つまり、小切手の送付を、郵送ではなく、インターネットで行なおうというもの。その結果、これまで必要だった郵送経費が節約できるというわけだ。

アメリカでの小切手利用率は、クレジットカードをはるかに上回るもの。銀行口座開設と同時に渡される「小切手帳(Check Book)」は、企業だけでなく個人にとっても財布がわりの支払手段だ。給料の支払はもちろん、スーパーでの買物なども小切手でOK。普通郵便で送れるところから、公共料金支払の一般的な方法ともなっている。

主婦の遊び心を狙った楽しいデザインの小切手帳が数多く販売されていることからも、その一般性が分かるはずだ。日本のように銀行の自動引き落としが普及しないのは、アメリカ人の「金額を見てから納得のうえ支払う」という流儀が根付いているということだろうか。

ちなみに、「CheckFree E-Bill」には、ガス会社・電気会社・保険会社などが協賛しているという。オンラインバンキングに対し、「多機能だが複雑」と尻込みしている主婦層には、馴染み深い小切手支払を単に電子化しただけのシステムの方が、はるかにウケるのかもしれない。

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