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アカデミー賞、「イングリッシュ・ペイシェント」の快挙 (97/03/26)
第69回アカデミー賞は、予定の3時間を30分延長して西海岸時間午後9時30分に終了。24部門中、最優秀映画を含む9部門での受賞という、「イングリッシュ・ペイシェント」の快挙で幕を閉じた。最優秀男優賞では「シャイン」のGeoffrey Rush、最優秀女優賞では「ファーゴ」のFrances MacDormandと、大作が仲良く分散。ドキュメンタリー部門での「When We Were Kings」の受賞場面では、Mohammed Aliに満場の拍手が送られた。
TV業界では「エンタテインメントのスーパーボウル」とも呼ばれるアカデミー賞。今年はメディアの放送時間も大幅に延長された。ケーブル局のE!は、午後4時から入場するスターたちに徹底取材を開始。続いて、ABCによる本番の中継が6時から9時半まで。この後、引き続きE!の受賞者楽屋インタービュー。ABCもBarbra Waltersのインタビューでノミネート者特集。
私なんぞ、延べ8時間を超えるアカデミー賞漬けの1日だった。感動シーンの連続だった生放送の後、あれこれ語りたいのがファンの心情。E! Onlineでは、オールナイトでのチャット大会も行われた。
ちなみに本番では、司会のBilly Crystalが「Oscar.com」に寄せられたジョークをいくつか紹介する一場面があった。しかし、ハリウッドでは、まだまだインターネットを特別視しているようで、あまりウケないジョークは「インターネット・ジョーク」と処理されているところが興味深い。来年のアカデミー賞では、扱いもきっとずいぶん変わってくることだろう。
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