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サオリ姉さんのSurfin'USA
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敗訴にもめげないSpam王、Cyber Promotions社のSanford Wallace (97/05/14)

本誌5月12日号でも報じられた、5月7日のEarthLink Network社Cyber Promotions(CP)社に対するジャンクメール訴訟の勝訴。米国大手プロバイダのEarthLinkが、同会員に対する無差別広告メールが、会員の迷惑、ひいてはEarthLink全体の業務に支障をきたすとして、広告メールCP社を訴えていたもの。ちなみにCP社は、同様の理由で以前AOLからも告訴されている。実際にEarthLinkとAOLの両方を利用している私自身、最近のジャンクメールの多さにはほとほと困り果てている。この判決で少しはジャンクメールの数が減るのではないかと、ホッと胸をなで下ろした。

ところが週末のExaminer紙を広げてびっくり。「Junk e-mail crusader defies critics(ジャンクメール十字軍、批判ものともせず)」のタイトルで、愛用のPowerBookの前でニッコリと微笑むSanford Wallaceがいるではないか!

背景には"spam"(ジャンクメール、チェーンメールなどを配信する行為を意味するインターネット用語)の語源である加工肉「SPAM」の缶が並び、Sanfordの表情は「ワシが元祖Spam Kingじゃ」と誇らしげ。記事には「ジャンクメール十字軍の戦いの記録」と題して、CP社が受けた攻撃が列挙されている。まず、5月5日、この日が反CP社ネチズンたちによって「Cinco de Mayo Cyberpromo Mailbomb Day」と制定。その後、EarthLinkへの配信に対して一時停止命令を受け、さらに、CompuServeの告訴に対し6万5千ドルの支払と配信中止命令を受ける。加えて、反CP社ネチズンによる20時間にもおよぶ「逆Spam攻撃」を受ける…。これだけのことが先週1週間で起こったのだという。また、過去3年での大手プロバイダからの告訴は7回、反Spam派からの苦情メールは日常茶飯事。CP社のホームページが改竄された事件も記憶に新しい。改竄ページを戦利品として未だに保存している反Spam派も多いとか。

これだけやられてもまだ懲りないCP社のエネルギーというのは、一体どこからくるのだろうか。Sanfordが自ら「SPAMford」と名乗ってみたり、SPAMを「Sanford Please Add Me...」の略としてしまったり、彼らのホームページも限りなくジャンクな出来に仕上がっている。Newsweek誌やTime誌で取り上げられれば、それをヘッドラインで自画自賛。Sanfordの名声欲は止まるところを知らない。自称月25万のヒットを誇るこのサイト、Sanfordの陰のファンの存在を感じてしまうのは私だけだろうか。

数々の停止判決の後も、私のメールボックスに届くジャンクメールの数はさほど減る様子もない。Sanfordの例にならったジャンクメール配信は、一向にあとを絶たないようだ。メディアが取り上げれば取り上げるほど、「Sanfordに続け!」派が増えそうな気がする、と言いつつ取り上げてしまい少しだけ後悔している。

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