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Roswell50周年、エイリアンに会いにNew Mexicoへ行こう! (97/06/30)

映画「Independence Day」に登場した、地図にも載っていない砂漠の中の空軍基地。大統領にも知らせず、ここで秘密裏に研究されていたエイリアン戦闘機が、最後に地球を救う鍵となる。エイリアンやUFO情報に詳しい方は、きっとこの洒落のきいた設定に拍手喝采をおくったことだろう。

この空軍基地があるとされているのが、New Mexico州の町Roswellだ。1947年にこの地にUFOが墜落し、乗っていたエイリアンは米国空軍によって回収され、以後国民には知らせずにエイリアンの研究が行われている…、というのが「Roswell事件」。目撃者の信憑性を帯びた証言は多数、「Alien Autopsy(エイリアン解剖)」なるフィルムも発見され、折に触れアメリカのタブロイド誌の表紙を賑わせている。

一見、噂の域を出ることはないようなRoswell事件だが、空軍の対処は真剣そのもの。軍に対する国民の懐疑心はあってはならぬとばかり、1994年の報告書に続いて、この6月24日には「The Roswell Report: Case Closed」と題する最終報告書を公開している。「目撃者が見たのは実は気象観測用気球」という1994年の報告に、今回は「エイリアンに見えたのは気球に乗っていたダミー人形」という新報告を加えて、Roswell事件はこれにて終了との結論を出している。記者会見での正式報告とあって、その日の一般誌も1面扱いだ。

しかし、今年は1947年からちょうど50年とあって、そんな空軍の対応を尻目にエイリアンファンの論争は熱を増す一方。御当地Roswell住民も、この機会に町興しを、とばかりに「Roswell 50th Anniversary」が開催される。期間は7月2日~6日と4日の「Independence Day(独立記念日)」を挟んでタイミングもピッタリ。畜産と精油が主産業の人口約5万人の小さな町のイベントに、5万人から10万人の参加者が予想されている。大通りでUFOを破壊して燃やす「Crash and Burn」、世界中のエイリアンショップが出展する「UFO Expo」などのイベントのほか、町常設のエイリアン博物館、墜落地点ツアーなども人気を呼びそうだ。

このRoswell、メキシコ風の工芸で有名な観光地Santa Feも近い。エイリアンに会いに…、というNew Mexicoの新たな観光スポットとなりそうだ。

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