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今週の新着映画サイト (97/07/11)
Harrison Fordの新作、ハイジャックされた大統領専用機「Air Force One」
ロシア人テロリストによってハイジャックされた大統領専用機「Air Force One」。機内の大統領夫人、娘、大統領顧問ら要人50名を人質にとったテロリストたちの要求は、ロシアを追放されたリーダーGeneral Radicの釈放だ。同乗していたはずのMarshall大統領は行方不明。パニックに陥るホワイトハウスを横目に、Radic政権転覆に力を貸した米国に対するテロリストたちの復讐劇が始まる。テロリスト活動を許すことが出来ないMarshall大統領の冷酷知能犯を相手にした単独作戦が展開される。
「Clear and Present Danger(今そこにある危機)」「Patriot Games」など、政治陰謀ものがよく似合うHarrison Fordが大統領役に挑戦。テロリストのリーダーには「The Fifth Element」などでユニークな悪玉の領域を確立しているGary Oldman、陰の存在General Radicには「Das Boot(Uボート)」のJurgen Prochnowが扮する。ホワイトハウスを代表するBennett女性副大統領にGlenn Closeが扮しているのも見どころの一つ。監督には「Outbreak」「Das Boot/Director's Cut」のWolfgang Petersen。
巨大な星条旗でオープンするWWWサイトでは、映画紹介のほかにAir Force One内の銃撃戦をシミュレートしたシューティングゲームも楽しめる。
無限の宇宙に広がる無限の恐怖「Event Horizon」
舞台は2047年。遠距離惑星探索の目的で打ち上げられ、忽然と消息を絶った新型宇宙船「Event Horizon」。7年後、突如乗組員から送られてきたメッセージから、現在位置が海王星付近と判明する。Event Horizonの開発者Weir博士を含む救出部隊は、USAC Lewis & Clark号に乗り込み出発する。その船内でWeir博士が明かすEvent Horizonの知られざる事実 -- Event Horizonは光速以上で移動できる初の宇宙船で、それによって起こった船内の悲劇 -- に救出部隊は騒然とする。発見されたEvent Horizon内に乗組員の姿はなく、生命探知機は不気味な信号を読み取る。船内を探索する救出部隊に次々と不気味な事件が…。
Lewis & Clark号艦長には「What's Love Got To Do With It(ティナ)」のLaurence Fishburne。自らの作り出した恐怖におののくWeir博士には「ジュラシックパーク」のSam Neillが扮する。監督は「Mortal Kombat」のPaul Anderson。
Lewis & Clark号のコックピットから入るという演出のWWWサイト。数多くのスチル写真など、映画情報を見ることができる。さらに、8MBの予告編は圧巻。インタビューのビデオクリップも随時追加される予定だ。
犯罪の渦巻く高校での教師の闘い「187」
麻薬や銃が氾濫する犯罪無法地帯のニューヨーク、ブルックリンの高校。対策を講じない教育体制に疑問を持ちながらも、献身的に教育に身を投じる教師Trevor Garfield。その努力にも関わらず、Trevorはある日生徒によって重傷を負わされる。傷は治っても心の痛手から立ち直れず、過去を忘れるため心機一転してロスの高校で再度教鞭を取るTrevor。しかし、彼がそこで見たものは、ブルックリンの高校と全く変わらない犯罪や暴力の世界だった。自分の無力さを認めて引き下がるか? それとももう一度闘うか? 同僚の教師らと共にTrevorの「真の教育」が始まる。
「Pulp Fiction」で一躍大物役者の仲間入りをし、「A Time To Kill」「The Long Kiss Goodnight」などのヒットが続いているSamuel L. Jackson。WWWサイト内の「Teach Your Children Well」では、彼の個人的な教育に対する思い入れを読むことができる。この映画と似たような環境で育った彼は、教師が本当の教育をするためには、教師自身が力強い存在でなければならないと語る。日常の題材が「Waterworld」「Robin Hood」などで有名なKevin Reynolds監督によってドラマチックに仕上げられているところも見もの。Massive Attack、DJ Shadow、Miles Davis、Everything But the Girlらによるサントラ盤も好評だ。