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今週の新着映画サイト (97/08/29)
ゲームと現実の倒錯、Michael Douglasの新作「The Game」
意地悪く冷たい駆け引きが渦巻くビジネスの世界で、一流の家柄と学歴で成功をおさめている億万長者Orton。きっかりと計算管理された生活の中で迎えた誕生日に、何年も会っていなかった弟が突然現れる。「生活が面白くなるよ」と言われて手渡されたのは、「The Game」への案内状だった。個人情報を元に、各自に合わせた特別仕様のロールプレイングゲームを提供するというCRS社を訪れるOrton。しかし、プレイが進むにつれて、OrtonにはGameと現実の区別がつかなくなってくる。実弾を発砲する影、フラッシュバックする過去の映像。そしてOrtonは、このGameに勝たなければ、全てを失うことになることに気付く。
主演にMichael Douglas、突然現われる奇妙な弟にSean Penn、監督は「Seven」のDavid Fincherという、この秋期待のアクションホラー大作。
WWWサイトは、本作品に登場するCRS社の架空ビジネスサイトと化している。「自分の死を夢想したことがあるか」「狂気は魅力的か」などの気味の悪い質問に答えて登録すると、特別仕様のShockwaveゲームを作成してくれる…、とある。入口としては雰囲気満点だ。ロールプレイングログ風にまとめられたあらすじや、フルサイズの予告編も見ることができる。
「The X-Files」のDavid Duchovny初出演映画「Playing God」
アンフェタミン中毒で医師生命を絶たれた、ロスの外科医Sands。投げやりになったSandsを雇ったのは、冷酷な犯罪者Blossomだった。傷を負っても逮捕を恐れ病院に行くことができないBlossomのために、Sandsは陰の医者として働くことになる。危険に満ちた裏の世界に入り込むうち、Blossomの恋人を愛するという裏切り行為を犯してしまうSands。逃亡生活を続けるか、それとも自分の生活を再び手に入れるか。ギリギリの状態で、Sandsは決断を迫られる。
主演に人気テレビドラマ「The X-Files」のMulder役でお馴染みのDavid Duchovny、対する凶悪犯にはTimothy Huttonが扮する。
インターネットでは当初から人気の「The X-Files」。ファンによるWWWサイトを多数持つDuchovnyのインターネット人気も相当なものだ。本作品のWWWサイトでは、そんなファンを対象に、Duchovnyのサイン入りオリジナル写真が当たる懸賞が実施されている。残念ながら、対象は米国在住者のみ。
教師のゲイ疑惑で町は大騒ぎ、「In & Out」
アカデミー賞を見ていた田舎教師Brackettは驚いた。自分の教え子が今やハリウッドの大スターとなり、大賞を受賞した。そこまではよかったが、スピーチで「僕に演技を教えてくれたゲイのBrackett先生に感謝します」と語られてしまった。自分はゲイではないし、来週には同僚の女性と結婚する予定まであるのに…。アカデミー賞を見ていた町中はこの話で大騒ぎ。さらに、ゲイのTVニュースキャスターがBrackettの本心を放送しようと、躍起になってBrackettを追いかける。そしてBrackett自身も自分のアイデンティティーに疑問が…。
まだまだ偏見のある米国中西部の小さな町を舞台に繰り広げられる、ちょっぴり考えさせられるコメディー。主演に「A Fish Called Wanda(ワンダとダイヤと優しい奴ら)」のKevin Kline、猛烈ゲイのニュースキャスターに「Three Men and a Baby」のTom Selleck、監督は「Addams Family」などのScott Rudin。
AIDSとゲイをテーマにした名作「Philadelphia」で、Tom Hanksがアカデミー賞を受賞した際、実際にスピーチの中で感謝した恩師の話が母体となったこの作品。WWWサイトでは、その裏話などを読むことができる。「あなたのボーイフレンドはゲイ?」などのインタラクティブゲームも追加される予定だ。