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ダイアナ元皇太子妃の死、米国での報道 (97/09/03)

8月30日土曜の夜、帰宅してテレビをつけると飛び込んできたのがダイアナ元皇太子妃の死を報じるニュースだった。CNN、MSNBC、ABCなどのネットワークニュースは元より、ローカルテレビ局も緊急ニュースとして特番を組んでの報道体制で、どのチャンネルにあわせても、ほとんどが事故の発生とダイアナ元皇太子妃の死に関するほんの僅かな情報を繰り返し流していた。英国ではまだ町が目覚める前であったため、悲報を知った後の英国民の動揺を思いやるコメントが数多く聞かれた。時が経つたつにつれ、事故に関わりのあると見られる「papparazzi」にも焦点が当てられ、CNNに自ら電話を入れたという俳優Tom Cruiseの電話口での怒りのメッセージなども放送された。刻々と報じられる現場の模様や関係者のインタビューなど、こうした大きな事件の際には、映像と音声を即座に伝達できるテレビの報道力はやはり大きい。思わず夜がふけるのも忘れて釘付けになってしまった。

翌31日、CNN、MSNBCなどのニュース局は、ほぼ24時間の特番を継続した。英国王室の声明、遺体輸送などの最新情報を報じる合間に、ダイアナ元皇太子妃の軌跡を振り返るビデオ特集が組まれ、英国BBCからの映像も交えて彼女の一生が繰り返し放送されていた。「Queen of Heart(心の王妃)」として世界中を慈善訪問していた彼女のこと、各国のテレビ局が同様の特番を放送していたことだろう。平行して追及されるpapparazzi問題では、米国大手タブロイド誌の「National Enquirer」が今回の事故に関する写真の購入を拒否する声明を発表。他のタブロイド誌もそのモラルに準ずる形となり、米国では現在のところpapparazziによる事故現場写真の公開はないものとなった。

事故発生から丸2日、テレビが最も分かりやすい媒体であったが、テレビでは放送されない情報もあると思い、インターネットに矛先を向けた。特番を組んでいる各テレビ局は、WWWサイトでもそれに劣らぬ特集を組み、3日連続のトップニュース扱い。映像や音声ファイルの数も多く、質こそテレビに劣るものの要所は十分押さえている。今まで報道されたニュース項目が時間順に整理され、事故から現在までの経過を知る上ではテレビよりも分かりやすい。CNN「1995年の衝撃のインタビュー」MSNBCのインタラクティブ写真集「スライドショー」などは、テレビを見逃した視聴者向けのハイライトとして役に立つ。本国BBCの報道内容が読めるのもまたインターネットだからこそ。

一方、Yahoo!は事故発生と同時に特別カテゴリーを設けた。Reutersを含むテレビや新聞からの最新記事の中には、Timeなどの雑誌サイトからの記事もあった。「Memorial Pages(追悼ページ)」「Message Boards」「Photo Gallaries」「Princess Diana(Fan Pages)」などのWWWサイトが分かりやすく分類され、ダイアナ元皇太子妃の死を悼む者のガイドとなっている。さらに、「paparazzi」の項目には、現在までのpaparazziに関するニュースが抽出収録され、この側面から事故を追う際のアーカイブの役目を果たしている。

また、英国王室サイトは、追悼メッセージを書き込む人々が世界中から殺到し、アクセスが困難になっているという。英国で直接追悼に参加できない者にとって、インターネットはまず最初に思いつく追悼の手段であるようだ。

世界のメディアが総力をあげて特集したダイアナ元皇太子妃の死。数多くのインタビューの中で最も心に残ったのは、クリントン大統領の追悼の言葉だった。 -- 「1人の友人として、優しく立派な心を持ったダイアナ元皇太子妃の死を悼む。今望むのは、彼女の偉業が跡絶えずに受け継がれていくことだ。」 -- ご冥福をお祈りしたい。

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