サオリ姉さんのSurfin'USA about サオリ姉さん

今週の新着映画サイト (97/09/19)

Mama Joeが作る心の御馳走「Soul Food」

　Ahmad少年の一家では、毎週日曜におばあちゃんのMama Joeが作る「Soul Food」を囲んで皆が集まる。フライドチキン、焼きイモ、フィッシュケーキ、グレービーソースのかかったビスケット…。そんな大御馳走に、家族はもとより近所の人々、はては浮浪者たちまで舌鼓をうつ。分け隔てなく料理をふるまうMama Joeを中心に、Ahmad一家は強い絆で結ばれていたが、ある日Mama Joeが急病で入院。日曜の集まりがなくなって家族はだんだんと崩壊し始める。そこで心を痛めるMama Joeがしたことは…。
　新鋭監督George Tillman Jr.が自分の子供時代の思い出を再現した、おおらかな米国中西部ミルウォーキーの黒人一家の物語。Mama Joeには「Buddy」のIrma P. Hall、家族メンバーには歌手のVannesa Williams、「Independence Day」のVivica Fox、「Love Jones」のNia Longなど、人気黒人俳優が多数出演。ミュージシャンやプロデューサーとして人気絶頂のBabyfaceことKenneth Edmondsが、自社「Edmonds Entertainment」の初作品として総指揮を担当している。
　暖かいアフリカンモチーフを背景にしたWWWサイトには、映画紹介のほかに「Soul Food」のレシピが満載。出演者オススメ料理にはVannesaのマカロニチーズ、Vivicaのポークチョップ、Babyfaceのフライドキャベツなど、試したい一品がいっぱいだ。Boyz II Men、Blackstreet、En Vogue、Tony Toni Toneなど、人気グループが結集したサントラ盤のサウンドクリップも全曲用意されている。

国際的ひょうきん者Mr. Beanが映画デビュー「Bean」

　誰でも分かる体当りの笑いで、年齢や国境を超えて人気の英国テレビコメディー「Mr. Bean」が、とうとうハリウッドスクリーンに登場する。英国帝国美術館の代表として、絵画「Whistlerの母」英国返還式典に参加するため、アメリカに渡るMr. Bean。美術鑑定家として歓待されるMr. Beanだが、行く先々でお馴染みのドタバタ。あげくに大事な「Whistlerの母」にも汚点を…。ストーリーというよりは、その瞬間芸が見ものの本作。ハリウッドを舞台に大活躍だ。
　映画「Bean」を記念して作られた「The Ultimate Bean Official Website」は、まさにMr. Bean自身のホームページ。Bean流の語り口調でどのページも笑わせてくれる。Mr. Beanを知らない訪問者は「The Ultimate Guide To Me（究極の私のガイド？）」から始めよう。そう、Mr. Beanは靴下を重ね履きしているのだ。「The Ultimate Disaster Movie News Page（究極の悲劇的映画情報？）」では、Mr. Bean流のハリウッド解説や瞬間芸を収めたビデオクリップが楽しめる。なんと、Mr. Bean自身が歌った曲も入ったサントラ盤もあるようだ。グッズ販売セクション「The Ultimate Product」は現在工事中だが、「糊がなくなったから、まだ売り物を見せられません。だから、もう少し待っててね。でも待ってる間に他のもの買っちゃダメよ。」の一言で十分満足。しかし、糊が必要な商品っていったい…？

アメリカ青年がパリで狼男に遭遇「An American Werewolf in Paris」

　ヨーロッパ放浪旅行中のアメリカ青年Andy、Chris、Brad。勢いでAndyはエッフェル塔からのバンジージャンプに挑戦。飛ぼうとした瞬間、どこからともなく現われた美女が目の前でエッフェル塔から身を投げる。とっさに飛び降り、あわよく彼女を空中でつかむAndy。こうして美女Serafineと親しくなったAndyだが、それからというもの3人の周りには異常な出来事や異様な動物の影が出没する。狼男を増やす使命を帯びた悪の親玉Claudeが、3人を狙っていたのだ。果たしてSerafineは3人の味方なのか？　英独仏合作のコメディーホラーで、1981年の「An American Werewolf in London（狼男アメリカン）」の続編にあたる。
　予告編と簡単な映画紹介のあるWWWサイトでは、「How to become a Werewolf」で狼男になる方法を紹介。「Predecessors」では、狼男をテーマにした過去の映画や小説がリストアップされ、「Howling」「Teen Wolf」「Wolfen」などの懐かしい作品を含む計46本の作品が列挙されている。狼男流の「祖先に感謝」というわけだ。