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今週の新着映画サイト (97/10/31)
Bruce WillisとRichard Gereの新作「The Jackal」
犯罪史上最も凶悪と言われる国際的暗殺者の通称Jackal(Bruce Willis)は、7,000万ドルで米国政府要人の暗殺を請け負う。目的は不明だがJackalが動き出した、という情報を入手したFBIのCarter Preston(Sidney Poitier)は、全勢力を挙げての捜査を開始。しかし、国籍も容姿も常に七変化するJackalの手がかりをつかむ方法は皆無に等しい。最後の手段として、Jackalが唯一信頼する投獄中の友人、Declan Mulqueen(Richard Gere)をおとりに使う決断をする。覆面捜査の指名を課せられ、Jackalの行方を追うMulqueen。Jackalの任務遂行までの時間は刻々と迫る。果たしてMulqueenの力で暗殺は食い止められるのか?
1973年公開の「The Day of the Jackal(ジャッカルの日)」に基づき、背景のアップデートやオリジナルセグメントなどを加えて大幅にリメイクされた本作。Bruce WillisとRichard Gereという2大スターに加えて、アカデミー賞受賞の黒人名優Sidney Poitierが出演。ロケも米国各地に加えて、ロンドン、ヘルシンキ、モスクワと国際規模。注目のJackalの七変化だが、顔・体型はもちろん、声や性格などの変貌ぶりも見ものだ。監督は「Rob Roy」のMichael Caton-Jones。
WWWサイトでは、作品紹介や予告編のほかに、FBIの調査レポートに基づいてJackalの居所を探していく「The Hunt」ゲームが楽しめる。
John Grisham原作、Francis Coppola監督の「The Rainmaker」
Rudy Baylor(Matt Damon)は、野望に燃えた若き弁護士。金持ちの顧客と大手法律事務所の下で、さっそうと弁舌をふるう「rainmaker」になるのが夢だ。しかし世の中はそう甘くなく、彼をすぐに雇う大事務所などない。弁護士として名を上げるため、チンピラなどと付き合いながら情報収集するという地味な毎日だ。そんなRudyに巡ってきたのは、メンフィスの地下組織にコネクションを持ち、トップレスバーにも投資しているという、悪徳弁護士Bruiser Stone(Mickey Rourke)の下での雑務。だが、理想とは裏腹の世界で四苦八苦するRudyが見つけたのは、労働階級から搾取する大規模保険詐欺がからんだ、政界を揺さぶるような大事件の鍵だった…。
「A Time to Kill(判決の時)」「The Chamber」などに続いた、作家John Grishamの映画化第6作目。監督は「The Godfather」「Apocalypse Now(地獄の黙示録)」などの巨匠Francis Coppolaで、法律の矛盾と弁護士の葛藤が描かれている。「Courage Under Fire(戦火の勇気)」のMatt Damon、悪役が似合うMickey Rourke、「Mars Attacks」にも登場したDanny DeVito、「Mission: Impossible」のJon Voightなど多彩な出演で、Grisham流の複雑で湾曲した法律界の裏が展開される。
WWWサイトは映画紹介に徹底しているが、「Cast」からはDanny Glover、Roy Scheider、Randy Travisなどの隠れキャラクターもチェックできる。スチル写真も豊富だ。
一夜の情事がもたらす幸福の崩壊「One Night Stand」
幸福な結婚、元気な2人の子供、CM監督としての成功…。Max Carlyle(Wesley Snipes)の生活は文句のつけどころもない。が、ある日ニューヨークの旅先で出会った美人妻Karen(Nasstaja Kinski)と、一夜の情事を体験してしまう。お互いの生活のため、そのことは忘れる約束をして別れる2人。何事もなく普段の生活に戻れるはずだったが、帰宅後性格の変わったMaxから、妻はだんだんと遠ざかっていく。そして1年が経ち、親友Charlie(Robert Downey Jr.)のAIDS末期入院を見舞いにニューヨークを訪れるMaxと妻。そこでCharlieの兄Vernon(Kyle MacLachlan)の妻であるKarenと再会。葛藤しながらもお互いの感情を抑えられないMaxとKaren。2人の関係は避けられない結末へと落ちていく…。
監督は「Leaving Las Vegas」のMike Figgis。脚本やサントラの作曲も手がけるなど多才だ。
WWWサイトは、「一夜の情事(One Night Stand)」にまつわる単語がアイコンになっている。「Betrayal(裏切り)」と呼ばれるキャスト紹介コーナーでは、出演者のインタビュービデオクリップが楽しめ、「Murder at 1600」「The Fan」などとひっぱりだこのWesley Snipes、「Twin Peaks」のKyle MacLachlanなどの素顔を見ることができる。「Regret(後悔)」コーナーでは、読者から寄せられた「一夜の情事の告白」を掲示していたりする。