Internet Watch Logo
サオリ姉さんのSurfin'USA
about サオリ姉さん

ニューオリンズのカーニバル「Mardi Gras」を疑似体験 (98/02/23)

インターネットの音声やビデオ中継のお陰で、いつでもどこからでも世界の行事が疑似体験できるようになった。ニューオリンズで年に一度行なわれる「Mardi Gras」は、米国に住んでいるなら一度は参加したいカーニバル。「行ってきたぞぉ!」と誇らしげにお土産のビーズを見せてくれる友人を横目に、あまりの群衆の狂気乱舞に尻込みしてしまい、未だに体験できないでいる行事だ。今年も勇気がなかったが、去年よりさらに増えた関連WWWサイトから、自宅でこっそりバーチャル体験することにした。

ニューオリンズ市長が主催する「Official New Orleans Mardi Gras」は、連日行なわれる行事の総合情報の宝庫。「Mardi Grasって何?」という疑問にもしっかり答えてくれる。1月6日(クリスマスから数えて12日目)の「Twelfth Night」は「Epiphany(顕現日)」とも呼ばれ、ベツレヘムに来た東方の三博士を祝う日だ。キリスト教国では世界的に祝われている日だが、ニューオリンズではお祭り好きの風土を生かして、この日から仮面舞踏会を開始する。延々と続く町を上げての祭典は、キリストの受難節の最終日である「Fat Tuesday」または「Mardi Gras」で絶頂に達する。通りを埋める山車のパレード、仮装に身を包んだ群衆、飛び交うビーズのネックレス、参加者は我を忘れて祭に酔いしれる。同様のカーニバルは、リオデジャネイロ、ニース、ケルンなどでも行なわれる。

各グループ毎にテーマを決め、趣向を凝らした仮装をまとうパレードチーム。オフィシャルサイトの中継セクションでは、それらの映像がRealVideoで楽しめる。現地では人ごみでよく見えないであろうパレードに大接近できるのが、バーチャル体験の嬉しいところ。背景に流れるケイジャンビートも心地よい。ニューオリンズの繁華街の有名な通りをもじった「Virtual Bourbon Street」では、カーニバルグッズのオンラインショッピングもできてしまう。キリストに見立てた小さな人形が焼込まれているケーキ「Kingcakes」や、山車から投げられるカラフルなコイン「Doubloons」、斬新なデザインのマスクの数々など、ニューオリンズでしか買えない商品が勢揃いだ。

他にも、FatTuesday.comの「Mardi Gras Live!」ではNetShowを使って、カーニバルの最終日である2月24日のBourbon Streetの模様を徹底中継。ニューオリンズの都市情報サイトNOLAが立ち上げた「Mardi Gras」でも、ハイライトシーンの映像が取材記事と共に豊富にアーカイブされている。Yahoo!の「Mardi Gras」カテゴリーでは、ニューオリンズに限らず世界各地のサイトを網羅。リオのカーニバル情報にもたどりつける。

オフィシャルサイトには町情報や参加のためのヒントも豊富なので、いつか実際に参加したいと思っている人にも大いに役立ちそう。私もこれでしっかり下準備して、来年こそは実際に参加してみたい。

バックナンバーリストへ戻る
INTERNET Watch

Copyright(C), 1995-1997 Impress Corporation.
internet-watch-info@impress.co.jp