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月のドメインネーム「.moon」「.luna」 (98/03/30)

ドメインネームシステムの技術的管理を改善する目的で、米商務省が作成した提案書「Green Paper」。一般からのコメントを受け付ける形で1月30日から公開されていたが、寄せられた提案の中に面白いものがあった。「月のドメインネーム『.moon』『.luna』を採用してはどうか?」というものだ。

CNETの記事によると、これを提案したのは宇宙開発支援団体National Space Society(NSS)のGregory Nemitzを始めとするメンバーたち。「有効なビジネスツールであるインターネットを月に拡張することで、月の産業開発を支援することになる」というのが提案の理由だ。Nemitz氏はNSSの活動のほかにも、「Frontier Voyagers」と呼ばれる惑星探索機の開発を行なうInternational Space Enterprises社のプロジェクトマネージャーでもある。実際に月面と取り組む探索機を熟知した氏には、近未来の月の姿がはっきりと見えているようだ。

それにしても私のような一般市民には、「.jp」「.fr」など実際の国を表わすトップドメインネームと同列に「.moon」「.luna」を想像するのはまだまだ難しい。「一足先に月の土地のオーナーになろう!」などという月面不動産屋もあるが、月面での居住も実現していない現在では、みるからに眉唾ものだ。「夢を買う」という意味でのサービスなのだろう。「.moon」「.luna」も「夢のドメイン」のような感覚だ。

しかし、そんな懐疑心を打ち消すかのような、タイムリーなSan Francisco Examiner紙の記事が目にとまった。「ごく近い将来に宇宙観光は実現する」と題された内容には、3月25日にNASAと関連産業が発表した「宇宙観光未来像」が描かれている。数十年のうちに、現在の飛行機旅行の感覚で、一般市民の宇宙旅行が可能になるというものだ。2001年12月1日に史上初の「商用宇宙クルーザー」を飛行させる予定のZegrahm Space Voyages社では、すでに30名が5,000ドルのチケットを購入したと述べている。米国世論調査では1/3が観光としての宇宙旅行を考え、8%が10万ドルまでの費用なら出してもいいとの回答。観光の宇宙旅行が当り前になる頃には、月での宿泊も可能になるはずで、「hilton.moon」などというドメインもおのずとできているのだろう。

「現在生きている人々のほとんどが、宇宙観光旅行実現を見ることができるだろう」と予測されているが、私には今ひとつ実感が湧かない。急速な技術革命を恐れるがゆえの拒否反応なのかもしれない。何はともあれ「.moon」「.luna」を提案したNemitz氏には、確かな先見の明があるようだ。

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