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聖骸布をネットで閲覧「The Shroud of Turin」 (98/04/22)

 キリストが処刑後に包まれた布と呼ばれ、「キリストの姿を現在に残す唯一の実体あるもの」として一部のキリスト教徒に崇められてきた「Shroud of Turin(聖骸布)」。長さ約4.5mの黄ばんだ布には、うっすらと人の影が浮き出ている。前に手を重ね合せた、長い髪と髭のある人物。手首のあたりには、釘の跡と血痕らしきものが現われている。

 1世紀に数回しか一般の目に触れることがないとされているこの聖骸布が、4月19日から6月14日までイタリアのトリノで公開されている。前回の'78年の公開時には300万人が訪れ、中には7時間も待った人もいるという特別展示。今年もすでに世界中から80万人が閲覧予約を申込み、5月末にはローマ法王も閲覧する予定となっている。CNNのニュースなどを見るたびに、「この不思議な布をもっと近くで見たい!」という欲求がわいてしまう。今からイタリアに行くのはとても無理だが、ネット情報で「見たつもり」になってみよう。

 まず聖骸布そのものをよく見たいのなら「The Shroud of Turin」がオススメ。聖骸布は'78年にも公開されているが、その際に編成された調査チームの公式カメラマンによる記録で、現在までの最新情報も含めた詳細な情報サイトとなっている。表紙にいきなり現われる聖骸布の全体写真は圧巻。クリックすると拡大写真が見れるというインタラクティブなつくりで、聖骸布の閲覧を疑似体験できるようになっている。120時間の調査期間中に撮影された多数の写真をCD-ROM化する計画も進んでいるらしく、今後このサイトにも貴重な映像が増えそうだ。

 さらに会場の雰囲気が味わいたければ、展示を主催するトリノ大司教区のオフィシャルサイト「La Sindone」に飛んでみるといい。聖骸布展示のオフィシャル情報をはじめ、教会内部の写真や宗教関係の文献、絵画などの情報も豊富だ。また、どうしてもイタリアで実物が見たくなったら、オンライン予約サイト「Arcidiocesi di Torino」をチェックしよう。多数の入場者が予想されているので、閲覧予約券を持っていることが義務付けられているからだ。

 '78年の調査の際に行なわれた炭素14年代測定では、聖骸布は1300年代のものであるという結果が出た。つまりキリストの痕跡ではあり得ないということで、メディアでの大々的な報道もあり、今では「中世のまやかし物」説が一般的となっている。見る人の思いは様々だろうが、モニターに映った「キリストのような人物像」は、しばし私を不思議の国へ連れ去ってくれそうだ。

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