サオリ姉さんのSurfin'USA |
今週の新着映画サイト (98/05/22)
Jim Carreyの新作「the TRUMAN show」
巨大テレビ会社OmniComは、1人の赤ん坊を養子にしてTruman Burbank(Jim Carrey)と名付けた。目的はその子の24時間をテレビ番組として放送すること。本人には知らせず、住む町は映画セット、友達や家族はみな俳優で作られた番組は、その日以来世界中のお茶の間の人気の的となる。しかし、29年たった今、Trumanはひょんなことから自分がテレビの世界の囚人であることに気付き、大脱走計画を開始する。
「The Mask」、「Ace Ventura」シリーズ、「Batman Forever」のThe Riddleと、大作続きのJim Carreyの新作は、テレビ文化を風刺したコメディー巨編。Trumanの妻役で「Absolute Power(目撃)」のLaura Linney、番組を操る影の大物Christofに同じく「Absolute Power」のEd Harrisなどが共演している。監督には「Dead Poets Society(今を生きる)」「Fearless(フィアレス/恐怖の向こう側)」などのPeter Weir。
Trumanの住む町Sea Havenを探訪する趣向で作られたWWWサイト。予告編などの映画情報のほかに、テレビ局のコントロールパネルを操作して、町の各所をQuickTime VRで体験することもできる。
The X Files映画版「Fight The Future」
人気テレビ番組「The X Files」の映画版が、いよいよ6月19日全米公開。小さな町で起こった怪事件を発端に、お馴染みのFBI捜査官コンビ、Mulder(David Duchovny)とScully(Gillian Anderson)がエイリアンにまつわる国家の陰謀を追及する。プロットはテレビ番組の延長だが、今までシリーズの中に見え隠れしていた陰謀の全貌も明らかになる。
出演はテレビのレギュラーチームに加えて、「Ed Wood」のMartin Landauなども顔を見せている。監督は「The X Files」「Star Trek: The Next Generation」などのテレビシリーズのRob Bowman。
テレビ番組「The X Files」のサイトは、インターネットのポップカルチャーの代表作だったが、それに劣らず「Fight The Future」のサイトも絶妙な作りだ。「Archives」からの予告編やテレビスポットなどの画像で、今まで極秘だったストーリー展開を垣間見ることができる。数日ごとに情報が更新され、上映までの秒読み開始といったところ。連結したテレビ番組サイトでも、映画公開をターゲットにチャットやエキスポ情報を掲載している。
突如常軌を逸した議員「BULWORTH」
1996年の大統領選。現職クリントンに対抗する共和党代表がドールに確定する気配の中、立候補していた議員Jay Bulworth(Warren Beatty)は自暴自棄。生命保険をたっぷりかけた後、最後のキャンペーン演説の最中に暗殺されるという計画を立て、殺し屋まで雇ってしまう。準備万端のBulworthに、突然訪れる「自由」の感覚。怖いもの知らずの彼は、今まで政治家として禁句だった話題を堂々と演説してしまう。「なぜ金持ちは金持ちで居続けるのか?」「なぜ人種差別はあるのか?」…。言論の自由の素晴しさを味わい、そんな彼に魅了される黒人女性Nina(Halle Berry)との恋も芽生えてしまったBulworthは、今度は暗殺計画をキャンセルしなければならなくなった。
政治の世界をコミカルに暴いた本作。脚本、監督、主演と全てをこなすのは「Bugsy」「Dick Tracy」などのWarren Beatty。相手役Ninaは「Boomerang」「The Rich Man's Wife」のHalle Berryが演じている。見どころは何といっても往年の美男俳優Warren Beattyのラップ演説シーンだ。
WWWサイトには映画紹介のほかに、テーマとなる言論の自由や人種問題の関連情報が満載。「Bulworth Radio」からは政治家Bulworthの本音が聴ける。Public Enemy、Ice Cube、Dr.Dreなど硬派ラップミュージシャンが多数参加したサントラ版情報もある。