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本格的電子ブックリーダーの登場 (98/07/01)

 文書の電子化で森林が救える――。パソコンやインターネットの普及当初に聞かれた「紙資源の節約」という理想が、日々本棚を埋めていくマニュアルの類を見るたびに薄れていたこの頃。皆思いは同じらしく、先に発表された本格的電子ブックリーダー2種が話題を呼んでいる。6月15日に発表されたSoftbook Press社の「SoftBook」と、6月22日に発表されたNuvoMedia社の「The RocketBook」がそれだ。PC Magazineでもインターネットの流行として「電子ブッククラブ」という記事で取り上げている。

 「SoftBook」は大きめの薄型ノートサイズで、本のような皮製の扉がウリ。これを開くと9.5インチのスクリーンに自動的に電源が入り、最後に読んだページを表示する。グラフィックを含む10万ページを収納でき、検索やブックマーク、注釈付けなどが可能だ。コンテンツのダウンロードは、本体を直接電話回線に繋ぎ、SoftBook Networkに接続して行なうので、パソコン要らず。その上、重さも1.5kgと軽量。今年の9月に299ドルで発売予定だ。

 一方、単行本サイズの「The RocketBook」は、収納は4,000ページ。ダウンロードはパソコンを介して行なうが、どの角度からでも読み易いようにとオプティマイズされたスクリーンが売りものとなっている。機能的には検索や注釈付けなどのほか、辞書も付属している。こちらは年末に500ドル台で発売される見込み。

 読書専用端末としては、米国では初めてのこれらの製品。San Jose Mercuryの試用体験記事には、開口一番まず「読み易い」とある。PalmPilotのスクリーンが長時間の読書に適さないのに比べて、両製品とも「電子読書」を実際に実現する配慮があり、もし初期バーションで満足できなくても、今後期待できる商品とのこと。コンテンツの供給体制も進んでおり、大規模書店Barnes & Nobleは、現在サイトに保存されている63万の書籍データ供給でNuvoMedia社と契約。SoftBook社の方もやはり大手のSimon & Schuster出版、Random House出版、Harper Collins出版などと契約を進めているという。

 NuvoMedia社の調べでは、現在190万のインターネットユーザがオンラインで書籍を購入しており、2000年までには950万人に達するだろうとある。使いやすく目にやさしい電子ブックリーダーの普及で、自然にもやさしい環境造りが実現する…。そんな近未来を描かせてくれる製品ではないだろうか。

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